2016

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石垣PART15 江戸城・田安門①

 パレスサイドビルを出て江戸城(皇居)の石垣見物は、清水門のシリーズは終わって、お次は田安門です。清水門と同様、田安門からも北の丸公園へ常時出入りでき、同じ国指定重要文化財です。清水門から行くと、4か月前(2015年9月11日)の当ブログで紹介した雁木坂を上って公園を右の方に回り込み、吉xDSC_5246小.jpg田茂像の前を通って武道館に至り、その脇を抜けると田安門に到達、という位置関係で、門を外に出ると靖国神社があり、お馴染みの花見スポットですね(写真㊨は2015年4月2日に靖国通り歩道橋から田安門方向を撮影)。

 門の脇にある案内板の文面は、清水門とウリ二つ。前半の江戸城全般の記述は全く同文で、続く「北の丸北部に位置する枡形(ますがた)門であり、正面の高麗門と、その右手奥の櫓(やぐら)門からなる」も一字一句違わず。構造が全く同じなんでx田安門の図.jpgすね。

 例によって一番上の写真(写真①)、右下の写真②~④を、図面=左=を参考にご覧ください。

 案内板は、さらに「高麗門の扉釣金具に残る刻銘」から 年代を特定xDSC_5863番号小.jpgするのは同じですが、この年に違いがあり、清水門が「万治元年(1658)に建てられたものと考えられる」のに対し、田安門は「寛永13年(1636)」と、清水門より20年以上古いということで、案内板の末尾も、田安門は「江戸城の総構完成当時に遡る現存唯一の建物であり、高い価値を有している」という文章で締められています。xDSC_5862番号小.jpg

 清水門ともども、明暦の大火(1657=明暦3年)などの火事でも焼けなかったんですネ。

 櫓門が上部損傷のため撤去されていたこと、これが1961~66年度の修理で復旧整備されたことも清水門と一緒で、両門はいわばペア、二つでワンセットって感じです。

 忘れちゃいけないのが石垣でした。写真㊦は櫓門内側左xDSC_5851番号小.jpg(北側)です。切石を隙間無く積む「切込接ぎ(きりこみはぎ)」が綺麗ですね。東日本大震災で屋根瓦のずれや漆喰壁の剥落のほxDSC_5854トリ小.jpgか、石垣もズレるなどの被害が出たため、2012年12月~2014年3月に清水門とともに修復工事が行われました。

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