パレスサイドビルに入居するテナントの皆さんとビル関係者、またテナント同士の絆を深めようと「パレスサイドビル賀詞交歓会」が1月下旬、同ビル地下1階の毎日ホールで開かれ、テナントやビル関係者ら約80人が参加しました=写真㊧㊦。
テナントの皆さんとビル関係者が一堂に会しての新年の催しは3回目。東日本大震災を契機に、いざという時に助け合おうという機運の高まりを受け、開かれるようになりました。
交歓会は講演と懇親会の2部構成。第1部ではTBSテレビの「Nスタ」「情報7Daysニュースキャスター」「いっぷく!」などのコメンテーターも務める毎日新聞の元村有希子記者(デジタル報道センター編集委員)が「気になる科学」と題して講演=写真㊤。
科学というと範囲が超広いんですが、最近は日本人3氏が青色発光ダイオード(LED)の発見と実用化で受賞したノーベル物理学賞という一級の明るいニュースの一方、STAP細胞騒動やノバルティスファーマ社の高血圧症治療薬「ディオバン」臨床試験疑惑など悲しい事件、腹立たしい事案も含め、話題は豊富。元村記者は、以前、ノーベル賞受賞式後の晩さん会に出席したことなど自身の取材体験も交え、科学ニュースの背景を解説しました。
例えばノーベル賞受賞について、「赤崎勇・名城大学教授と中村修二・米カリフォルニア大学教授は事前にマークしていたが、アイデアを考えた赤崎さんの弟子として(実験など)実際の作業をした天野浩・名古屋大学教授はノーマークだった」と、発表から短時間で取材に走りまわった舞台裏を披露。STAP細胞については「疑わしい点はあったが、(小保方氏の)周りを固めていたのが凄いドリームチームだったことなどから、理研も、ネイチャー誌も、記者も、みな騙された」などと語った。今年の日本の科学界の注目テーマとして、"中年の星"油井亀美也宇宙飛行士の宇宙への旅立ちなどを挙げ、期待を語りました。理科系の話に怖気づいてしまう我々にも、なかなか勉強になりました。元村さんに感謝!!
続く懇親会では、羽田恒夫・毎日ビルディング社長の挨拶と乾杯の発声の後、元村記者も交えて、名刺を交換したり、会社や自己紹介など、交流を深めました。