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東御苑は秋の装いですが......

 デング熱の感染拡大が続いています加工写真 2014-09-05 12 29 35.jpg。これを受けて宮内庁は7日、皇居・東御苑(東京都千代田区)の全3カ所の入り口で、長袖と長ズボンの着用を求める張り紙を掲示しました。東御苑での感染者は確認されていませんが、張り紙は大手門、平川門、北桔橋門に掲示され、希望者には虫よけスプレーも貸し出されて、「念のため、長袖、長ズボンの着用などにより蚊に刺されないようご注意ください」などと呼びかけています。また巷のニュースでは、虫よけスプレーや殺虫剤が季節外れなのに売れ行きが急上昇、検査キットが品不足に陥るなどしています。さらに、代々木公園、新宿御苑、東御苑など修学旅行の予定を変更する学校が出るなど、波紋を広げています。

 加工写真 2014-09-03 12 33 25.jpg加工写真 2014-09-03 12 34 06.jpg加工写真 2014-09-03 12 35 07 (1).jpg加工写真 2014-09-05 12 18 07.jpgパレスサイドビルに近い皇居東御苑や北の丸公園では、秋の植物や花、果実がそれぞれの季節の移り変わりを鮮やかに見せてくれる季節ですが、残念ながらちょっとばかり足も遠のいているでしょうか。先週の金曜日、まだデング熱が拡散する前に東御苑を覗いてみた時の写真を何枚かご紹介しましょう。虫よけスプレーや殺虫剤の世話になってまで出掛けるよりは、と東御苑や北の丸公園散策を控えている方も写真で秋をお楽しみください。

 富士見櫓の近くに、野草の島、東西の果樹古品種園があります。野草の島ではヌスビトハギ、ヤブラン、コバギボウシなどが開花中です。その隣の果樹古品種園は、東御苑本丸地区に2007(平成19)年度から08年度にかけて,土壌改良工事と植栽を行い、09(平成21)年3月までにモモ,スモモを除き植栽しました。食用の植物は,より美味なものやより生産性の高いものが栽培されるようになると、古い品種はすたれてしまい、一般には見ることができなくなってしまいます。江戸城の跡である皇居東御苑に江戸時代の品種である果樹を植えれば、訪れる人々にとっても興味深いことではないかとの天皇陛下のお考えを受けて、とのことです。その果樹古品種園では今はムクゲが開花しています。

 散策をした日は秋晴れの雲の姿が美しい日でした。果樹園ではムクゲのほかにモモ、スモモ、ワリンゴの実も色づいていました。サンボウカンの実はまだ固い色でしたが、秋の風情のある写真が撮れました。お濠では白い鳥が木切れに止まり、風の行方を楽しんでいました。カメラでアップしきれなかったので、残念ながら鳥の名前は分かりません。

 北の丸公園にも足を延ばしましたが、ここではコムラサキシキブが径3mmほどの紅紫色の実をたわわに実らせ、平安の女流作家の名のままに艶やかな魅力を放っていました。この実は野鳥たちの好物だそうです。写真A 2014-09-05 12 31 53.jpg

 

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