パレスサイドビルに入居するテナントの皆さんとビル関係者、またテナント同士の絆を深めようと「パレスサイドビル賀詞交歓会」が28日、同ビル地下1階の毎日ホールで開かれ、テナントやビル関係者ら約100人が参加しました。
テナントの皆さんとビル関係者が一堂に会しての新年の催しは昨年から始まり、今回が2回目。東日本大震災を契機に、いざという時には助け合っていこうという機運の高まりを背景に、パレスサイドビルを管理する毎日ビルディングが呼びかけての開催となりました。
交歓会は講演と懇親会の2部構成。第1部では毎日新聞の福本容子論説委員が「2014年の日本経済 リスクと希望」と題して講演=写真。1年前に従来の「循環」を断ち切る日銀の異次元緩和などで株価上昇を演出したアベノミクスが、最近は「好循環を作り出す」と強調し、「1年前と正反対の事を言っている」と指摘した上で、①米国の異次元金融緩和の手じまい、②日銀の金融緩和と物価・長期金利の動向、③「消費税率10%」の決断、④中国経済、⑤日中関係――の五大リスクを挙げ、「アベノミクスの"高揚"は長続きしない」と、やや悲観的な分析を披露。その上で、希望のカギを握るものとして、"お上頼み"を脱し、民間企業が「アニマルスピリット」を取り戻すことと、女性や若い世代の思い切った活用による組織の活性化が重要だと指摘しました。
続く懇親会では、羽田恒夫・毎日ビルディング社長の挨拶と乾杯の発声の後、福本論説委員を交えて、名刺交換をしたり、会社や自己紹介など、交流を深めました。