パレスサイドビルは一日の在館者数は6000人以上、外部からの入館者数は2万人を超えています。ご存知のとおりオフィス、商店、飲食店、郵便局、クリニックなどが入居するビルですから、何より防火、防災が重要になります。
東コア、西コアと呼ぶ2つの丸いエレベーター棟がデザイン的に大きな特徴になっていますが、「避難はしご」はこの東西コア近くに2セット設置されています。各階のエレベーターから降りてオフィスへ向かう時、あるいはその逆にオフィスからエレベーターへ向かう時、ガラス戸越しにすぐに目に留まる場所にありますから、館内オフィスの皆さんや外部から来館される方は、ぜひチェックしておいてください。
この「避難はしごは」消防用の設備ですから材質、構造、各部品など細かく定められていますし、定期的な点検も必須です。6カ月に1回行う「機器点検」と1年ごとにする「総合点検」で、それぞれ有資格者が点検します。機器点検は「作動点検」「機能点検」「外観点検」。外観からまたは簡易な操作で、基準に従って確認していきます。ガタつきや錆、損傷などは、いざという時に避難はしごの用をなしませんからキチンと確認します。
昨日、1組2人で2班に分かれて管理責任者も立ち会って、各階の避難はしごを順次点検していきました=写真。避難はしごは垂直ですので実際に使って降りる際は、少しハラハラものです。1フロアごとにハッチを互い違いに開口部サイズ分ずらして設置するよう定められていますから、万が一ですが降りる途中で足を踏み外し、手を離すようなことがあっても、5階から一気に1階まで落ちるということはありません。1フロア落下するだけで済みます。とは言うものの運動不足なので、垂直はしごはやはり怖々です。