2013

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ぶらパレス ~下水道 萌え~♪

 下水の土管の中ばかりを撮った風変わりな写真展を神保町で見て来ました。パレスサイドビルから歩いて10分足らずの神保町画廊(千代田区神田神保町1-41-7安野ビル1階)で11月9日まで開催中の白汚零(しらお・れい)写真展「虚(うろ)」です。(11月5日は休み)

白汚零 地下水道.jpg 白汚さんは40代後半。自身のホームページ(http://www014.upp.so-net.ne.jp/RayShirao/index.html)で「穴写真家」を謳っていて、ニューヨークで写真を学び、帰国後は日本でフリーカメラマンとなり、2000年に上野彦馬賞日本写真芸術学会奨励賞受賞。2010年に初の写真集「地下水道(Undercurrent)」(草思社、2940円)=写真㊧=を上梓しましたが、Amazonの内容紹介欄には「東京の地下に張り巡らされた『地下水道』の世界を、じつに25年間にもわたって撮り続けた写真家のはじめての写真集。明治期に手仕事で造られたレンガ積みの壁面、数十メートルの高低差で水をおろす螺旋状の水道、地下墓所のような浄水施設など、地底に広がる多様な世界が幻想的な画像で再現される。限られた人にしか観ることの出来なかった世界を圧倒的迫力で見せる、新鋭映像作家のデビュー作」とあります。

 今回の写真展=一番㊤の写真、ホームページより=DSC_0502.jpgはモノクロだけですが、写真集やホームページの作品にはカラーも多くあります=写真㊨。一言でいえば、下水って、こんなにキレイなんだぁ、って驚きました。特に、水の質感の表現が面白いですネ。

 なぜ下水道なのか、興味がわいてホームページをよく見てみました。下水道だけでなく、洞窟に人を絡ませた「細道」という一連の作品があり、それに添えた文章に、次のようなくだりがありました。DSC_0508.jpg

 「・・・オーストリアの精神分析学者オットー・ランクは出産による母親からの分離体験こそがあらゆる不安の原型であるとする出産外傷説を唱えたが、産道こそ人間が始めて通り抜ける「穴」であり、出産のショックと共にそれを潜在意識の中で記憶していることも充分に考えられる。・・・」

 地下道といえば、わたし的にはヴィクトル・ユーゴーの「レ・ミゼラブル」での逃避行を、まず思い出します。ポーランドの共産党支配下の反体制映画監督アンジェイ・ワイダの「地下水道」もありました。産道はよくわかりませんが、地下(水)道や洞穴には、何かしら重たいことを、人間に考えさせるものがあるような気がします。

 なお、神保町地域限定フリーペーパー『おさんぽ神保町』が主催する「神保町ガイドツアー」というのがあって、ちょうどこの写真展の最終日の11月9日、「下を向いて歩こう! 第2回 駅からマンホール 秋葉原~神保町編」が行われ、その終点が神保町画廊ということです。マンホールの蓋に萌えようという企画のようで、私はちょっと・・・ですが、興味がある向きはどうぞ。詳細はホームページで(http://osanpo-jimbo.com/tour)。

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