5日の「端午の節句」(子供の日)を前に1日、東京・竹橋のパレスサイドビル地下1階、1階、9階の商店、飲食店では菖蒲湯用のショウブの葉をお客さんたちにプレゼントする特別イベントがありました。同ビル商店・飲食店の有志で組織する「パレスサイドビル名店会」(会長・中島潜赤坂飯店社長)が、ビルを訪れた人たちに少しでも季節を感じる日本の行事・風習を味わってもらおうと行っている「鯉のぼり祭り」の一環で、毎年この時期に行事にちなんだものを無料で配布しています。昨年はハナショウブでしたが、今年は「端午の節句といえば菖蒲湯」ということでショウブの葉っぱにしたそうです。同会は全部で1300束を用意し、2日も同様に無料配布する予定だそうです。
菖蒲湯は古代中国で5月5日に邪気をはらう浴蘭節(よくらんせつ)という風習があり、それが日本に伝わったといわれています。日本では古くから端午の節句や武士が出陣前に武運長久を願って浸かる風習があったとも、江戸時代に銭湯でやっていたのが庶民に広まったという説もあります。肩こり、神経痛、リュウマチなどに効果があると言われています。ショウブ自体昔から病邪を払う薬草だといわれていますが、似たようなは葉っぱできれいな花が咲くハナショウブとは違った種類なのです。
この日は2~3本に束ねてセロハン紙で包んだショウブの葉っぱを同会加盟の各店の店員さんたちが1束ずつ手渡すと、受け取った人たちは大喜び。ビルで食事をしたあと葉っぱをもらったある女性は「毎年スパーで買っていたので、大変助かります」と話していました。