季節もよくなったので、街を歩くのが気持ちいいです。パレスサイドビルからぶらり5分、区立千代田図書館(千代田区九段南1-2-1、区役所9階)で始まった特別企画「絵本で知ろう!日本のおまつり、世界のおまつり」を覗いてきました。
4月23日は「子ども読書の日」であり、「世界本の日」でもあるそうです。これにちなんだ催しです。
なぜ、この日かというと、「サン・ジョルディの日」だから。元々はスペイン・カタロニア地方の習慣で、守護聖人サン・ジョルディを祭り、女性は男性に本を、男性は女性に赤いバラを贈る日とされます。この日は「ドン・キホーテ」の著者セルバンテスの命日でもあり、スペインでは「本の日」とされ、1995年にユネスコ総会で「世界本の日」として定められました。(ついでに、シェークスピアの命日もこの日です)
日本では、図書館関係者らにより2000年が「子ども読書年」とされ、これを契機に、超党派による議員立法で2001年12月、「子どもの読書活動の推進に関する法律」が成立しました。この法律の第10条で4月23日は「子ども読書の日」と定められているといいますから、かなりきちっとした日です。(その割に、文部科学省におホームページでは1年前の2012年のこの日の「平成24年度子どもの読書活動推進フォーラム」が新着情報というのはちょっと残念)
ま、それは置くとして、「絵本で知ろう...」の展示です。日本各地の伝統的なお祭りに親しむことのできる絵本や、世界各国のお祭りや風習を知ることのできる絵本約30冊を展示しています。例えば、日本のお祭りでは、「なんででんねん天満はん 天神祭」(今江祥智・童心社)、「えほんねぶた」(あべ弘士・講談社)、「ふうこととんどやき」(いぬいとみこ・偕成社)、「げんきにおよげこいのぼり」(今関信子・教育画劇)など=写真㊦㊧。世界のお祭りは、「世界のおまつり」(アナベル・キンダスリー・ほるぷ出版)、「世界のあいさつ」(長新太・福音館書店)など=写真㊦㊨。
記念企画として27日(土)14時(13時半開場)から約1時間、「第5回ことばと音のフェスティバル」として、1階の区民ホールで、神田明神近くの幼稚園児から小学生を中心に活動している神田明神稚児太鼓の皆さんの太鼓の演奏と、絵本の読み聞かせの2つのイベントもあります。
子どもに本を読んでほしいと願わない大人はいないでしょう。せっかくの日ですから、何か1冊、買って帰ろうかと思います。