2013

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史料少ない東日(毎日)天文同好会。講演で隕石の話は?

 爆発して、ロシア中部のチェリャビンスクに落下、大きな被害をもたらしたという隕石のニュースは先週末から大きな話題になっています。直径17㍍、1万㌧で秒速18㌔のスピードで大気圏に突入し、放出エネルギーは広島に投下された原爆の30倍以上といいますから、自然の驚異というか宇宙というは想像をはるかに超える規模なのだということを改めて思い知らされました。それがまた、天文ファンにとっては大きな魅力になっているのだと思います。

 今回の隕石の落下の映像はかなり多く撮られているようです。流星や彗星の映像は少なくありませんが、隕石落下の映像が撮影されたのは珍しいことです。特に明るい日中に写るというのは初めてではないでしょうか。その多くが車載カメラで撮られたものだとか。ロシアでは交通事故でもめるケースが多いため、その解決に車載カメラが威力を発揮するそうで、多くの車に搭載されているようです。今回の隕石落下の映像は、流星や彗星とともに全国のプラネタリウムで再現されるのではないでしょうか。

 1938(昭和13)年に東京で最初にプラネタリウムを備えた東日天文館(のちに毎日天文館、毎日新聞社の前身東京日日新聞社のビル、東日会館内)では、当時天文に興味を持っていた人たちで天文倶楽部を結成、天文学の専門家らを招いて講演会を行っていたようです。星の会の小川誠治さんが集めた貴重な史料の中には、「天体発見に就いて」「新星と太陽の爆発について」などと題した講演の詳録を掲載した冊子があります。また、天文同好会というのもあり、同様に講演があり、会報の付録として速記録が掲載されています。

 1943年11月に行われた同好会の講演は東京天文台技師で理学博士の神田茂氏が「流星の観測と研究」というテーマでした。流星は8月と11月ごろには比較的表れることや、流星群などについての解説を話しています。流星と隕石は起源が彗星と小惑星と違いますが、宇宙への興味は尽きないもので、講演会には多くの人たちが聴きに行ったと思われます。

 ただ、東日(毎日)天文倶楽部、毎日天文同好会についての史料は、小川さん収集の冊子以外ほとんど残っておらず、詳しくはよくわかっていません。講演会では、隕石が恐竜絶滅の原因になったことやアメリカアリゾナ州の直径1.5㌔、深さ170㍍のバリンジャー・クレーターが巨大隕石の落下でできたことなども語られていたのかもしれません。

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