カナダ西部地方で人気の「足」と言えば、水上飛行機でしょう。特に2010年冬季オリンピックが開かれたバンクーバーの海辺のホテルに泊まれば、朝は水上飛行機の爆音で目を覚まされます。
バンクーバーは島や半島の入り組んだ奥にある港町ですから、海は瀬戸内海よりも穏やかで、波らしい波はほとんどありません。入江そのものが天然の滑走路になっているのです。早朝からタクシー代わりに水上飛行機に乗るビジネスマンや観光客がたくさんいます。
英国よりも英国的な町といわれるビクトリアの入江まで、バンクーバーから30-40分でひとっ飛びです。次の交通手段はフェリーですが、港までの移動時間を入れれば3-4時間かかってしまいます。お値段はもちろん水上飛行機の方が高く、3-4倍はしますが、時間の節約と上空からの眺めを考えれば、決して高いものではないでしょう。
カナダは内陸部に湖が多く、ここも天然の滑走路といえます。バンクーバーは「午前中はヨットで遊んで、午後からスキー」ということが可能な街です。ランチの後、水上飛行機で湖に降り立ち、大滑降を楽しむのはごくごく自然のことなのです。
日本で水上飛行機というと、自衛隊などが使用していますが、一般的ではありません。瀬戸内海と琵琶湖を結べば、名神高速道路の渋滞に会わずに済みます。東京湾と霞ケ浦を結べば、茨城県でゴルフを楽しむのも簡単なはずです。そうはいっても、瀬戸内海も東京湾も船の通行量が多すぎて、たぶん水上飛行機どころではないのでしょう。
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