ロンドン五輪はアスリートたちが、連日熱い戦いを繰り広げ世界中を沸かせて日本時間で13日、幕を閉じました。毎日深夜から未明にかけてのテレビ中継に釘づけになり、日本選手らの活躍に一喜一憂。おかげで寝不足になった人も多かったのでは? 興奮の深夜・未明も13日限りで、後はぐっすり眠れるようになりそうですが、14日の未明も一部の人は眠れないかもしれません。
というのも、全国のほとんどの地域で金星が月に隠れる「金星食」が観測できるからです。パレスサイドビル屋上からもよく見られるはずですが、残念ながらこの時間帯の屋上開放はありませんので自宅か、どこかいい場所を選んで観測してください。
国立天文台によりますと、今回の金星食は潜入から出現までずっと暗い空の中で起こるという観測するうえでは大変条件の良い天体ショーなのだそうです。その前の比較的条件が良かった金星食は1989年12月2日の夕方で、23年ぶりになります。次に比較的条件の良い金星食が起こるのは2063年5月31日で、51年後になるそうで、天体観測ファンにとっては、このチャンスは絶対に逃せないものでしょう。
東京地方では、14日午前2時44分に、金星は細い月の光っている下側から隠れ(潜入)、同3時29分に月の暗い側から現れる(出現)そうです。
金星は地球からは大きく見える星で、潜入前は月の下にぽつんと雫が落ちる瞬間のように見えます。潜入は1分以上かけて徐々に月の向こう側に隠れていき、肉眼でも徐々に暗くなって消えていくように見え、出現時も徐々に月の向こう側から姿を現すそうです。
気になるのは天候。東京地方の14日未明の予報はあいにく曇になっています。雲の状態がどうなるのかわかりませんが、ひょっとしたら雲の間から見えるかもしれません。オリンピックでは外国選手でしたが、この日は自然が相手。またまたハラハラしそうですね。