消費増税がいよいよ本決まりになりそうです。国の財政のことを考えれば仕方ないな、と思う反面、足元の生活を見つめればたまったものではない、というのが大方の感想ではないでしょうか。そんな中で楽しく税金を払ってみようかというお話しです。
ふるさと納税制度ができて4年が過ぎました。自分のふるさとでなくても構いません。自分の好きな自治体を探して寄附金を支払うのです。自治体によっては「町長からの感謝の手紙」だけを送ってくるところもありますが、いくつかの自治体はふるさとの特産品を送ってきます。10000円の寄附金に対して4000‐5000円程度と思われるものが送られてきます。水産物であったり、リンゴやサクランボなどの果物であったり、野菜やお米であったりします。
ふるさと納税制度は2008年4月に公布された「地方税法等の一部を改正する法律」に基づくものです。個人住民税の寄附金税制が大幅に拡充されたもので、地方自治体に対する寄附金のうち2000円を超えるについて、個人住民税所得割の10%を上限として、所得税と併せて全額が控除されるというもので、翌年の確定申告で所得控除されます。つまりたとえば寄附金が10000円であれば、自治体から「10000円寄附金受領証」が送られてきて、翌年2-3月の確定申告時に控除申告ができるわけです。
送られてくる特産品は地元産業のものですから、地元の水産業、農業などの振興に役立つと同時に、寄附金は青少年育成事業や老人の健康増進事業などに使われます。その使用される目的もいくつかの項目の中から自分で選択できます。目的がはっきりしているものに寄附金が使われるのですから、払い甲斐があります。そのうえに特産品となれば、税金を支払うのが思わず楽しくなってしまいます。