日本の交番制度(1人が常駐する「駐在所」を含む)は地域密着の安全確保の仕組みとして、海外でも注目されています。1994年の警察法改正で公式名称を「派出所」から「交番」に改めた背景に、海外で「KOBAN」として知られているという事情もあったとか。写真はサイパン島のパセオ・デ・マリアナス交番(ウィキペディアより)。ハワイやニューヨークにも交番は"輸出"されているそうです。
中でもアジアでの広がりが目立つようで、韓国や台湾には以前から、ほぼ同様の交番があるほか、インドネシアは2004年から交番を導入。これより早く交番制度を取り入れたシンガポールでは、正式名「ネイバーフッド・ポリス・ポスト」に代わり「KOBAN」の愛称が定着し、日本同様に24時間体制で巡回するほか、身分証の住所変更手続きができるといいます。その国に合った形で「進化」しているのはうれしいことですね。
竹橋のパレスサイドビルB1階の毎日新聞旅行も各種海外ツアーをそろえています。異国での「KOBAN」との出会いを意識してみるのも一興か。でも、くれぐれもKOBANのお世話になるようなことは、ありませんように。