パレスサイドビル周辺の桜も爆弾低気圧一過、一気に見ごろを迎えた感があります。この界隈を含め千代田区内は8日まで、「千代田さくらまつり」の真っ最中。これに合わせて、神保町の古本屋街では今年も6~8日の3日間、恒例の「さくらみちフェスティバル」を開き、多くの古書店が靖国通りを中心にワゴンセールを行います。きっと楽しみにしている方も多いでしょうね。
今年は初の試みとして、もっとすごいイベントをやるそうです。同じ6~8日、千代田区役所1階区民ホールで催される「千代田のさくらブックフェア」です。主催の神田古書店連盟が「古書の世界の奥深さ、神保町の底力を感じ取っていただけると思います」とPRするように、特価販売の靖国通りとは異なる貴重な古書籍類がズラリ。どんなお宝かは、主催者サイトに図録(http://jimbou.info/news/sakura2012_catalog.pdf)が掲載されています。ざっと見ると、夏目漱石「吾輩ハ猫デアル」(大倉書店・服部書店初版・明治38年3揃、315万円)=写真㊤、チャールズ・ダーウィン「種の起源」(1959年初版、600万円)=写真㊦=をはじめ、「絵本江戸土産」(広重、二代広重画)10冊(120万円)、アンディ・ウォーホルのお馴染みのマリリン・モンローのシルク画(6万3000円)、黒沢明監督「羅生門」(18万9000円)など映画のポスターといった書物以外のものも並びます。眺めるだけでも楽しそうというか、ため息が出るというか...。
会場はパレスサイドビルから歩いて5分。7、8日は無料シャトルバスも一帯を走り、普段は日曜休みのパレスサイドビルも8日は特別に開館します。