2月21日は毎日新聞の創刊記念日。しかも、今年は140年の記念すべき年ということで、その歴史を紙面でたどる「毎日新聞 140年の歩み展」がパレスサイドビル1階アートサロンで開かれています。
毎日新聞は、1872(明治5)年2月21日、東京で初めて発刊された日刊紙「東京日日(にちにち)新聞」がルーツです。4年後の1876年2月20日に大阪で創刊された「大阪日報」の流れをくむ実業紙「大阪毎日新聞」と明治末期に一体化して今日に続きます。現存する日本の日刊紙では最も伝統がある新聞です。
「歩み展」は「東京日日新聞」創刊号=写真=以降、節目節目の紙面のパネル計24枚と、東日本大震災の写真22枚を展示しています。創刊号はガリ版刷りといった趣で、トップ記事が「官書公報」つまり「官報」のようなお知らせで、長野県の殺人事件などのニュースも伝え、全文計1239字、発行部数は1000部だったそうです。ほかには226事件(1936年2月27日付)、米英への宣戦布告、つまり真珠湾攻撃(41年12月9日付)をはじめ、広島の原爆は「新爆弾」として2日遅れで報じ(45年8月8日付)、終戦を告げるポツダム宣言の詔書を掲載した45年8月15日付紙面は玉音放送の後に配られたとか。
戦後は、新憲法公布(46年11月4日付)、東京五輪開幕(64年10月10日付)、アポロ11号の月面着陸(69年7月21日付)、ロッキード事件で田中角栄前首相逮捕(76年7月27日付)、日航ジャンボ機墜落(85年8月13日付)、ベルリンの壁崩壊(89年11月10日付)、阪神淡路大震災(95年1月17日付)、地下鉄サリン事件(95年3月20日付)、米同時多発テロ(2001年9月12日付)、そして東日本大震災(2011年3月12日付)など、記憶に残る紙面が並びます。
同展は24日まで(午前10時~午後5時)。入場無料。ちょっとのぞいて、人生の記憶と照らし合わせてみてはいかが?