【2018年11月】のアーカイブ

 パレスサイドビルで11月8日、毎年恒例「ふいご祭り」を挙行しました。「火」の安全を祈念する伝統行事です。=写真㊤。(写真の左端奥にボイラーが映っているのが分かりますか)

 「鞴(ふいご)」とは「吹子」とも書くそうで、昔の金属の精錬や加工には欠かせなかった送風機です。金属を溶かすのに必要な高温を得るため、風を送り込んで火を燃え上がらせる道具です。獣皮を縫い合わせた革袋などに始まり、気密性の箱の中のピストンを往復させて風を送り出すものなどへ進化していったそうです。

 ふいご祭りは、陰暦 11月8日、鞴を使う職人が、稲荷神社に詣でて鞴を清め、作業の無事を祈る行事として受け継がれてきました。職業でいうと鍛冶屋さんや鋳物師ですね。これが火を扱う商売に広がり、近代化以降もボイラーなどのあるところで安全祈願の年中行事として行われるようになったということです。

 パレスサイドビルもボイラーを使っているので、52年前の開館時から続けてきたようです。でも、今でも続けているところは、特に都心のビルとなると、多くなさそうです。パレスサイドビルは、今や珍しい存在なのだと思われます。

 さて、鞴祭りは、東エレベーター塔の屋上階よりさらに上、ボイラーがある部屋の一角に祭壇を設け、九段の築土(つくど)神社の宮司さんに祝詞をあげていただきました=写真㊦。引き続き、ビル関係者、業務委託会社、協力会社のみなさんなど計約100人の参列者が玉串を奉奠。式典の後、簡単に直会も催しました。