秋の全国火災予防運動(今回は3月9~15日)に呼応し、パレスサイドビルの全テナントで組織する共同防火・防災管理協議会の秋の総合消防訓練が、このほど、ビル屋上などで実施されました。テナントやビル関係者ら102事業所の総勢478人が参加しました。
午後2時30分に「震度6強の地震が発生した」との訓練開始を知らせる館内放送(日本語と英語)で訓練スタートです。机の下に潜り込むなど「身体防護」を確認。揺れが収まると、火元のチェック、被害状況の把握など一連の初動措置を、それぞれのテナントで実施します。続いて、8階で火事が発生して延焼したとして、避難勧告放送が流れると、各テナントから非常階段などを使って1階まで避難しました=写真㊨は東1階エレベーターホール。
この後、屋上に上がって整列=写真㊦。訓練の手順などの説明の後、いくつかのメニューの中から、それぞれチャレンジしました。
黄色いテントの「煙体験ハウス」で、火災現場で煙に巻かれた状態を疑似体験=一番上の写真。煙は薬品で発生させた無害なものですが、テント内ではほとんど視界ゼロ状態で、参加した人は「全然前が見えな~い」と〝恐怖の体験〟に悲鳴を上げていました。
屋内消火栓を使った本格的な放水訓練=写真㊧、消火器による初期消火訓練、麹町消防署員の指導でAEDを使った心肺蘇生訓練=写真㊦㊧、人間並みの重さの人形を使った担架での救護訓練=写真㊦㊨=などにも、熱心に取り組みました。
また、西口玄関前には、東京消防庁からお借りした地震の揺れを体感できる「起震車」で震度7の揺れを味わう訓練もしました。
およそ1時間で訓練を終え、麹町消防署の阿部予防課長が講評を述べ、「訓練ではできても、いざ、実際に災害が発生した時にはなかなか、できないもの。だからこそ、日ごろから繰り返し手順を確認することが大切です」と指摘しました。
参加された皆さん、お疲れさまでした。