2018

16

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ぶらパレス 夏枯れでしょうか

 夏は社会全体の活動が鈍り、特にお盆前後は長期休暇の方も多いから、電車もガラガラです。で、こんなブログでも、ネタに困るのは「夏枯れ」とでもいいましょうか。

 ということで、クーラーのきいた部屋から外に出るのがしんどいと思いつつ、たまにはパレスサイドビルをぶらっと出てみようと思い立って、昼休みに江戸城(皇居)の東御苑へ。なんか、花が咲いてんだろうとキョロキョロしますが、なかなかありません。

 二の丸池に辿り着くと、ようやく、池の周囲に濃いピンクや白色の百日紅(サルスベリ)を発見。でも、内堀通りのサルスベリを2週間前に書いたばかりだし・・・。

 そこで、水面に目を向けると、かわいらしい黄色い花が見えました。・ヒメコウホネ.jpg

 まずはアサザ(浅沙)=写真㊤。ナスの仲間(ナス目)のミツガシワ科。縁が細かく裂けてフリルのようになった直径3~4センチの黄色い花をつけています。花びらは5枚ありますが、花の根元はつながっている「合弁花」。日本だけでなくアジア~ヨーロッパにかけ、ユーラシア大陸に広く分布しています。花言葉は「しとやか」「平静」だそうです。

 お次はヒメコウホネ(姫河骨)=写真㊨。水面から茎を伸ばして直径3~4センチの鮮やかな黄色の花を1輪ずつつけています。日本原産で、本州~四国~九州に広く分布するスイレン科ですが、その中でも水中にある根茎が白くゴツゴツして骨のように見えることから「河骨」・かいこうず3.jpgと書かれるようになった「コウホネ」の仲間。花言葉は「崇高」です。なんか、カッコイイですね。

 アサザが5月中旬~10月中旬、コウホネが4月下旬~9月下旬に咲くと言いますから、結構長いこと楽しめるんですね。他のカラフルな花があまり見えないこの季節、小さいながらも目立つということでしょうか。

 東御苑から平川門方向に戻る途中、都道府県の木をあつめたコーナーがあり、ここも葉っぱの緑色ばかりが目立つ中、一隅で赤い花を見つけました。鹿児島県のカイコウズ(海紅豆)=写真㊧㊤、アップにしたの・かいこうず.jpg㊧㊦。南米原産で、アメリカデイゴともいうそうです。県のホームページにはつぎのようにあります。

 「南国的な情緒・雰囲気を感じさせるということから選ばれました。マメ科の落葉高木で、高さ5メートルほどになり、夏から秋にかけて、長さ4~5センチメートルの赤い花を付けます。年に2~3回咲かせる赤い花と緑の葉のコントラストが鮮やかで、いかにも南国的な感じです。」

 日本へ渡来したのは江戸時代末期とのことですから、せごどん(西郷隆盛)も、この赤い花を見て維新への思いをたぎらせたのでしょうか。

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