【2018年2月 1日】のアーカイブ

 橋の老朽化の実態を伝え、広く関心を持ってもらおうというパネル展が、パレスサイドビル1階東玄関脇のフリースペースで開かれています=写真㊤

 この場所は、普段は簡単なロープを張っただけの、何もない空間で、催しなどの時だけ使われます。賃料ン万円/坪という都心においては、もったいない気もしますが、こういう「余裕」も、ビルの価値としては大事だと思います。

 ということで、このフリースペースでは、つい先日も、富士山をテーマした書き初めコンクール「富士山書き初め2018」・DSC_8556.jpg(毎日新聞社など主催)の入賞作品展を開いたばかり。さらに、2月14日(水)~16日(金)には、確定申告シーズン恒例の無料税務相談会(麹町法人会、東京税理士会麹町支部主催)が開かれます=写真㊨は昨年の相談会。様々な方に有効に活用していただけるのは、ビルとしてもうれしいことです。

 さて、橋の老朽化パネル展ですが、主催は国土交通省。橋ではありませんが、老朽化で天井が落ちた中央高速の笹子トンネル事故(2012年12月)をご記憶の方は多いでしょう。今回、同事故=写真㊦㊧=のほか、米ミネソタ州のミシシッピ川橋が落ち、60台の車が転落し、9人が死亡、100人以上が負傷し、4人が行方不明になるという大事故(2007年8月)の写真も展示されています=写真㊦㊨

 同展の説明文によると、日本では1950年代から70年代前半まで続いた「高度経済成長」の時期に、道路、橋などの社会資本が重点的に整備されましたが、こうしたインフラの「高齢化」が進み、特に道路橋の損傷が目立ってきています。都内の3202の橋梁を点検した結果、早期の補修が必要な橋が、524(約16%)にのぼるということです。

 同展では、全国の橋を5年に1回、近接黙視により点検し、健全度を確認し、必要に応じて対策を行い、長寿化を図る「予防保全」の考え方を説明しています。また、高齢化、過疎化の中で、その橋の重要性に応じて「集約」する必要を訴えるパネルもあります。補修を断念し、廃止するケースもあるということですね。子や孫の世代に、壊れ(かけ)た橋を残すわけにはいきません。現在の世代の責任は重大だと、改めて感じさせられます。

 同展は2月13日(火)まで、この場所で開催した後、14~16日に税務相談が開かれるので、地下1階西端の「毎日ホール」前のガラスのショウケースに場所を移し、2月下旬までの予定です。

 

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