【2017年5月】のアーカイブ

 パレスサイドビルのオーナーである毎日新聞社が、2020年東京五輪・パラリンピックのオフィシャルスポンサーとして取り組んでいる「ともに2020」キャンペーンを紹介する展示が、パレスサイドビル1階東正面玄関わきのオープンスペースで31日始まりました●IMG_20170531_123321.jpg写真㊨

 このキャンペーンは、障害者や高齢者など社会的弱者の積極的な社会参加を阻んでいるバリアーは、ハード面だけでなく、無関心や無理解、差別など「心のバリアー」があると指摘されていることから、2020年にむけてみんなが助け合う共生社会の実現を願って、2016年から始められました。

 特に、毎日新聞は国内唯一の点字新聞「点字毎日」を発行していることもあって、障害者問題には積極的に取り組んでいます。ちょうど31日夕、パレスサイドビル地下1階毎日ホールで、「点字毎日」が11日に創刊95年を迎えたのを記念したシンポジウムを開催、これに合わせて、「ともに」の取り組みを紹介することにしたということです。

 展示は、実質的にキャンペーン開始の号砲となった2016年12月14日紙面をはじめ、それ以降のキャンペーン記事や点字毎日の歴史などをパネル展示。点字図書の出版などに取り組む社会福祉法人「東京ヘレン・ケラー協会」を紹介するコーナーもあります。また、点字タイプライターが持ち込まれ、実際に打ってみることもできるそうです。会場に伺った際は、ちょうど名刺に点字を打ち込んでいる場面に遭遇しました=一番上の写真

 展示は6月6日まで。

 パレスサイドビルの真向かい、江戸城(皇居)東御苑の本丸跡の広場の奥にある「富士見多聞(たもん)」が2016年秋から公開されていることは、年が明けて3月に書きましたが、その話の続きです。

 中に入れるようになったということは、西方向を望むことができるということ。そして、「富士見」ですから、冬などは富士山が......と、期待するところです。

 でも、結論として、残念ながら、富士山は拝めません。

 写真㊤は富士見多聞の窓からの眺め。すぐ下の濠の方に向く窓は、3月に書いたように、元来、防★PB010022小.jpg御第一ですから、縦に細い格子様で、その隙間から見ることになります。窓のところの全体の感じは写真㊨のような具合です。

 かつては将軍らが富士山のほか、春はサクラ、秋冬は紅葉などの眺望を楽しんだのでしょうか。そんな気分が、ちょっぴり味わえますね。写真は昨年秋の紅葉のシーズンのものです。

 窓から何が見えているかを示したのが写真㊧㊦です。

 手前が、本丸と西の丸を分ける蓮池濠。これに沿って走る乾通りは、皇居内を南北に貫く主要道路です。サクラやモミジが植えられ、春の桜、冬の紅葉シーズンに一般開放されるようになったのは、当ブログでも何回も書いた通りです。(2016年冬、2017年春は樹木の更新工事のため公開を休止)★PB010025局門4小.jpg

 乾通りに沿って局(つぼね)門と門長屋があります。いずれも明治時代、明治宮殿が造営された1887(明治20)年ごろの建物。局門は、この辺りに女官が居住していた局があったことに由来する名で、写真は工事中。門長屋は木造2階建ての倉庫で、中央部に門があります。末尾の写真が乾通り公開時のショット。1枚目が局門(2015年12月)、2枚目が門長屋(2016年3月)です。

 そして、多聞の正面が紅葉(もみじ)山です。江戸時代は頂上に東照宮がありました。現在は「紅葉山御養蚕所」があります。これは、昭憲皇太后(明治天皇の皇后)に遡ります。1871(明治4)年、長らく途絶えていた宮中での養蚕を昭憲皇太后が吹上御苑内で復活。中断をはさんで1908年に貞明皇后(大正天皇皇后)によって再開されました。1914(大正3)年に紅葉山御養蚕所が新設され、香淳皇后(昭和天皇皇后)、そして現在の皇后美智子様に引き継がれています。毎年、皇后が蚕に餌の桑の葉を与える「御給桑行事」も行われ、今年も5月22日にあり、ニュースで報じられました。

 最後に富士山です。かつては写真㊧㊤の赤丸部分に見えていましたが、江戸時代、紅葉山を造成したため拝めなくなったということです。いまは「富士見えない多聞」ってことですね。

 パレスサイドビルを抜け出して、ぶらぶら。五月の清々しい風を頬に感じながら、緑萌える江戸城(皇居)の東御苑を散歩するのは、超気持ちイ~~です、ホント。

 そうそう、この季節、「爽やかな季節」「風が爽やかな・・・」と、つい使いたくなりますね。でも、これは、「正式」には間違い。「爽やか」は、俳句の季語では秋なんですって。手紙を書いていて、出だしに「爽やか」を使って、なんとなくどうかなと思って、ネットで調べたら、わかりました。まぁ、「間違い」というのはどうでしょう。本人が爽やかと感じるなら、冬でも夏でも、関係ないって言えば、そうですから。手紙だけは、ちょっと気をつけようかと思います。(恥ずかしながら、当ブログでも、ちょうど1年前、2016519日に「ちょっと汗ばみますが風は爽やかですネ。」と書いていました。(汗)

 二の丸庭園に入り、諏訪の茶屋前を抜け、二の丸池へ。フジはもう終わりですが、藤棚の前に淡い紫の花がまとまって咲いていました=写真★IMG_20170516_123515.jpg

 さて、これは菖蒲(アヤメ)か杜若(カキツバタ)か? 近くで写真を撮っていた人に尋ねたところ、カキツバタではないか、とのこと。宮内庁のホームページの「東御苑花だより」のコーナーの地図や「開花情報」に、カキツバタとありました。

 このほかにも、この周辺は、今、緑色が鮮やかな季節ですね。その中に、いくつか白い花も見えます。二の丸庭園から平川門に戻る途中、都道府県の木が集められたコーナーの向かいの雑木林で見つけたのがノイバラ=写真㊨。バラ科の花です。宮内庁のホームページには「山野に普通に生え、高さ2メートルぐらいになります。枝に鋭い刺が多いです。5~6月、枝先に芳香のある白い花が多数咲きます。香りがよいので香水の原料にも使われます」と説明がありました。そうです。香りがなかなかいいですよ。機会があれば、ぜひ、楽しんでみてください。

 パレスサイドビルで4月27日、約50人が参加して「震災対応訓練」が実施されました。夜中に発生したとの想定で開始、毎日ビルディング社員らが到着して救護所設置、負傷者対応の段取りも確認しました。

 毎日ビルディングは春と秋、テナントのみなさんも参加した大規模な消防訓練を屋上で行っていますが、これ以外にも、年に数回、毎日ビルディング社員、警備、設備管理、清掃を委託している協力会社員による震災対応訓練も実施しています。

 今回の訓練は「夜間に震度6の地震発生」との想定で、初めは1階西の玄関わきにある防災センターに詰めている警備員、地下の中央監視室に常駐している設備管理員ら、協力会社員が設備点検、仮対策本部の設置など初動対応を確認しました。

 続いて15分後に毎日ビルディング社員が駆け付け、5階の毎日ビルディング事務所内に正式の対策本部を置き、本格的な災害対応に取り組む手順をおさらいしました。

 とくに、東1階喫煙所付近で火災が発生、天井が崩落してけが人が発生したとの想定で、正面玄関脇に「救護所」を設置し、負傷者の救護訓練をしました=写真㊤

 救護所設置では、5階ビル事務所や地下2階の東西にある倉庫から担架、救急医薬品、AED、ブルーシート、毛布、椅子、机、簡易ベッドなどを1階東に運ぶとともに、負傷者役の6人のけがの程度のや連絡先の聞き取りなどの手順を確認しました。

 訓練終了後の午前11時から「検討会」を行い、報告漏れ、指示の不徹底、対応の遅れ、資器材の不足などの反省点も洗い出し、今後の課題を確認しました。

 毎日ビルディングでは、安心・安全を第一に、施設・設備の整備はもちろん、今回のように、実際にマニュアルに沿った動きをしてみて、いざという時に的確に対応できるよう、今後も訓練を重ねていきます。

 東京都心はソメイヨシノから八重桜を経てツツジの季節に移っていきます。ちょっとモタモタしていると、じっくり味わう間もなく過ぎ去ってしまいます。そういえば、庭のハナミズキも、「もうすぐ咲くなあ」と思って、次に見たときには半ば以上散っていました。(;^_^)

 ということで、上の写真419日、和気清麻呂像の脇からの写真です。一番の見ごろの時期の1枚ですが、風邪がなかったので。時系列.jpgお濠にビルがきれいに映っているのが、気に入ってます。

 毎朝、大手町方面から竹橋絵歩く途中、ちょうど気象庁前交差点あたりからパレスサイドビルの方に目をやると、なかなか見事な風景です。

 でも、林芙美子ではありませんが、花の命は短くて・・・です。(別に苦しいことばかりではありませんが)

 右の写真は、上から順に419日、425日、51日。まさしく、束の間の夢のように、あっという間に時は流れます。。。。

 ちなみに、サクラはバラ科モモ亜科スモモ属 のサクラ亜属の総称(違う説もありますが)。これがさらにサクラ節、ミザクラ節、ミヤマザクラ節などに分かれます。突然変異が多く、品種改良も盛んだったことから、多くの種類があるのですが、日本で一番ポピュラーなソメイヨシノはエドヒガン系と日本固有種のオオシマザクラの雑種の交配で生まれた日本産の園芸品種。交雑して生まれたサクラの中から特徴のある特定の一本を選び抜いて接ぎ木で増やしていったクローンであることは有名です。

 八重桜はというと、そういう一つの品種ではなく、文字通り八重に花を付けるサクラの総称とのことです。正確には知らないことが多いです。(〃'∇'〃)ゝため息

竹橋ガイド

calender

Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

May 2017

category

カテゴリ

月別アーカイブ

月別 アーカイブ

eBook

  • 江戸城散歩2008年3月、毎日新聞掲載
  • 江戸城今昔ものがたり
  • 東京・竹橋 花図鑑
  • 東京・竹橋 続花図鑑
  • 東京・竹橋 新緑図鑑
  • 東京・竹橋 歴史絵巻 原始〜江戸時代初期
  • 東京・竹橋 歴史絵巻 江戸時代前期〜現代
  • 東京・竹橋 国際図鑑
  • 東京・竹橋 アカデミー図鑑
  • 東京・竹橋 文学散歩
  • 東京・竹橋 紅葉図鑑
  • 東京・竹橋 歳時記
  • 東京・竹橋 さくら図鑑