【2016年4月】のアーカイブ

 パレスサイドビルは4月27日に「震災対応訓練」を実施しました。東1階の正面玄関脇に「救護所」を設置し、多数の負傷者を救護するという想定で、約50人が参加しました。

 毎日ビルディングは春と秋の屋上でテナントのみなさんも加わった大規模な消防訓練を行っていますが、これ以外にも、年に数回、ビル社員、警備、設備管理、清掃を委託している協力会社員とともに、震災対応訓練に取り組んでいます。1トリP1030563小.jpg

 今回の訓練は「震度6弱の地震発生」との想定は、いつも通りですが、1階商店で棚が倒れて下敷きになるなど重軽傷者が多数発生した=写真㊤=として、救出、応急手当、そして「救護所」を実際に開設してみることを重点に実施しました。

 午前10時、「訓練地震発生!!」の大きな声を合図に訓練はスタートし、全館停電になるも、直ちに自家発電機を起動させて電源を確保する手順を確認。揺れが収まると、毎日ビルの各部社員のほか、警備を委託しているアイング、設備管理を委託しているグルーブシップ、清掃を委託しているセイビの各協力会社からも次々と人員確認・安否確認が報告され、同時に毎日ビル社長を本部長とした「震災対策本部」が発足。設備管理要員がマニュアルと当日の指揮に従ってビル内の点検に出発しました。2トリP1030541小.jpg

 ここで、「1階西側の商店で棚が倒壊」との一報が対策本部に入り、設備点検に出た要員も急きょ呼び戻し、1階の倒壊現場に人員を派遣。負傷者多数との現場からの報告を受け、対策本部長(毎日ビルディング社長)が「救護所設置」を指示すると、担当者が5階ビル事務所や地下2階の東西にある倉庫から救急医薬品、AED、ブルーシート、毛布、椅子、机、簡易ベッドなどを持って1階東に救護所を設置しました=写真①

 倒壊現場ではこの間、3トリP1030534小.jpg駆けつけた要員が負傷者を倒れた棚の下から救出し、呼吸が停止した人に人工呼吸とAEDで蘇生を試み=写真②、呼吸が戻った重症者から、担架に乗せて救護所に搬送=写真③。軽傷者にも三角巾を使って応急手当をし=写真④、歩けない人を車いすに乗せるなどして救護所に誘導。救護所で組み立てた簡易ベッドやいすなどに負傷者を収容=写真⑤、重症者を病院に搬送するため119番通報--まで、一通り行いました。

 訓練終了後の午前11時から「検討会」を行い、旨く出来た事だけでなく、報告漏れ、指示の不徹底、対応の遅れ、資器材の不足などの反省点も洗い出し4トリP1030555小.jpg、今後の課題を確認しました。

 毎日ビルでは、安心・安全を第一に、施設・設備などハード面の対応はもちろん、今後も訓練を重ね、いざというときにもあわてずに対応できるよう、ソフト面の充実も図ってい5トリP1030567小.jpgきます。

 東京工業大学の建築・土木を学ぶ新入生143人が4月8日、パレスサイドビルを訪れ、それぞれ1時間半、ビルの各所を見学し、ビル関係者の説明を熱心に聞いていました。

 今回の見学は東工大の村田涼・准教授の要請に応じたもので、2014年に続いて2回目。2月13日には日本大学理工学部建築学科建築史・建築論研究室の学生とOBの有志約80人も見学に訪れています。ま、都内では建築関係の方の「メッカ」ってところでしょうかトリ2016-04-08 15.20.02小.jpg(ちょっと手前みそですが・・・)

 さて、東工大の学生さんたちは貸切バス3台に分乗し、それぞれ約50人弱が来場したので、時と所によって、ラッシュアワーのような様相に。特に、目黒天空庭園(首都高大橋ジャンクション屋上)とパレスサイドビルなど3カ所を3組が順番に入れ替わって訪れる計画でしたが、移動の交通状況のため、2組がパレスサイドビルにほぼ同時間帯に訪れ、混雑が一段と激しくなるハプニングもありました。

 パレスサイドビルといえば、建築家の故・林昌二さんが、35歳のころにチーフアーキテクトとして日建設計で設計した名建築。幾多の賞にも輝き、建築を学ぶ人には広く知られたところでしょう。ということで、東工大建築学科出身の大先輩である林さんの業績を、入学して真っ先に見るのですから、学生の皆さんは興味津津って感じでした。

 特色ファサード正面の雨樋や庇=写真㊨㊤、夢の階段、地下1階と1階を結ぶ吹き抜け部トリ2016-04-08 10.08.44小.jpg分の「夢の階段」=写真㊨㊦、避難階段を収めるレンガのシャフト、白亜の丸いコア(エレベーター塔)、「アンブレラ」とも呼ばれる西玄関の大きな庇、そして屋上へ上がっての皇居や都心ビル群の眺望など、"定番"の見学コースを中心に見て回りました。ある組は廊下の天井に作業用に作っている窓に、脚立に乗って首を突っ込んでみるなど、さすが若いだけに好奇心旺盛。

「マジこの階段ヤベ~」とは、夢の階段での感想。この表現、なんか、ついていけません。

   「部下の言う『課長やばい』は褒め言葉」

                 (第一生命29回「サラリーマン川柳コンクール」入選作)

 ともあれ、みなさん、いい形で学生生活のスタートを切れたたいいですネ。

 サクラが終わったら鯉のぼり。これ、パレスサイドビルの毎年お約束の春から夏へのマイルストーンといったところ。

 サクラは皇居・乾通りの開放が4月3日まで、予定を3日延ばして10日間にわたって実施され、述べ50万8小トリP4120048.jpg000人が訪れました。特に後半、気温が上がってきてサクラが一気に咲いてからの伸び足はすごかったですね。パレスサイドビルは通常は閉館する3日の日曜に、千代田さくら祭りに呼応して、特別に開館し、多くの飲食店も営業し、皇居見物帰りの人が立ち寄ってくださいました。

 さて、鯉のぼりは、散るサクラと入れ替わるように、今週からパレスサイドビルに登場しました。毎年恒例、地下1階・1階のアーケード街中央廊下に、真鯉や緋鯉、武者のぼりなどがお目見えしています。館内で働く皆さん、ビルの飲食街利用者、通行するだけの方も含め、たくさんの人たちの目を楽しませています。

 館内の飲食店や商店の有志で組織する「パレスサイドビル名店会」(岡田洋明会長=「ティールーム花」を運営する「さかえ㈱」社長)が、季節感あふれる日本の伝統的風習に触れてもらおうと、7年前から毎年この時期に展示しているものです。1階廊下の手すりや天井からは、吹き流し、真鯉、緋鯉、青い子鯉が吊るされ、中央廊下吹き抜け部分をあたかも泳いでいるようです。上の写真の奥、鯉たちの東側天井からつるされているのは武者のぼり。長さ7メートルもあり、下から見上げると、絵柄は川中島の合戦=写真㊨。まさに上杉謙信が武田信玄にきりかかるところで、武者のぼりの定番ですね。さらに、名店会加盟各店の入口には小さな鯉のぼりが見られます=写真㊦

 これらの鯉のぼりや武者のぼ小トリP4120050.jpgりは、岐阜県の無形文化財に指定されている郡上八幡の紺屋「渡辺染物店」の名品。400年以上前から伝わる郡上本染の技法で染め抜いたもので、餅糊で様々な柄や文様を手描きで描いた布を、甕(かめ)で藍玉や木灰、石灰、麩(ふ)などを入れて醸成させた染液に何度も浸した上で、冬の時期に郡上八幡の中央を流れる吉田川でさらして作られたものとのこと。味わい深い色合いが魅力です。

 鯉のぼりの飾りは57日(土)までの予定です。

 3月29日、4月4日にパレスサイドビル西口玄関前で、献血バスによる出張献血を実施し、2日間に計84人に来場いただき、80人(400ミリリットル78人、200ミリリットル2人)の方に献血していただきました。ご協力、有難うございました。

 当ビルでの近年の献血実績(受付人数・採血人数)は2013年9月9日が63人・54人、2014年4月4日・7DSC_7659小.jpg日が2日間計で94人・81人、2014年9月8日47人・38人、2015年2月3日が72人・54人、9月29日、30日が111人・95人となっていました。今回も桜満開の時期に重なり、3月29日は皇居・乾通り開放がありましたが、両日ともやや寒かったり、亜目だったりと、天候がもうひとつで、同じようにサクラの季節に実施した2014年にをやや下回りましたが、それでもなかなかの数字です。

 近年は災害が多いこと、企業の社会的責任に関する意識の高まりなどから、多くの個人が、また企業や事業所が、献血に積極的に協力してくださいます。今回は、毎日新聞社など、社員に一斉メールなどで献血の実施を知らせてくださいました。

 主な事業所ごとの来場者数は、毎日新聞社19人▽NTTビジネスアソシエ、NTTビジネスアソシエ・パートナーズ17人▽NTTデータ・NTTデータ アイ11人▽丸紅ユティリティサービス7人▽ファミリーマート4人などでした。ありがとうございました。

 多くの方の支援で、慢性的な血液不足が少しでも緩和されることを祈るばかりです。今回、献血できなかった方も、次の機会には、可能ならばよろしくお願いします。

 都心のサクラがいよいよピーク、花見もクライマックス。千鳥ヶ淵、靖国神社、北の丸公園など千代田区内の桜の名所を中心に毎年開かれている「千代田さくら祭り」はいよいよ佳境です。

 祭りは今週末43日(日)まで。皇居の「乾通り開放」も、331日までの予定を延長して、祭りと同じ43日まで実施されます。

 パレスサイドビルも、さくら祭りに協賛。通常の日曜は閉館していますが、43日は特別に開館し、西口玄関など各出入口を開くほか、館内エスカレーターも運転します。地下1階、1階の飲食店やお店も営業を予定するところがあります(開店・閉店は個別のお店にご確認ください)。

 さらに、さくら祭りに訪れる花見客のため、4月日、3日には、恒例の無料シャトルバス「さくら祭り号」も走ります。両日とも、10~18時、約15分間隔で運行されます。パレスサイドビル裏(北西)の高速道路下の区道の内堀通りに出る手前に、昨年と同様、シャトルバス臨時停留所「竹橋毎日新聞社前」が開設されます。昨年から停留所設置箇所が変更されましたので、ご注意ください。末尾の地図のように、大手町竹橋九段下神保町淡路町日本橋の循環と、大手町・丸の内界隈を回る2コースで、大手町のサンケイビル前で乗り継ぎができます。

 今年の天候はちょっとヘン。寒かったと思うと、急に暖かくなって、東京都心のサクラも平年より5日早く321日に開花するまでは順調でした。このあたりを見定めて、乾通り開放は32531日と決まりましたが、その後、また寒さが戻って、花が開くペースがダウンし、ようやく今週後半に見ごろを迎えたというわけで、開放が今週末まで延期されました。宮内庁の粋な計らいですね。

 通り抜けは、坂下門から入り、蓮池濠の西側を通って乾門まで1キロほどの区間。

20160331通り抜け①.jpg

 写真は3月31日の様子。手荷物のない人は20分ほど並んで中へ。

20160331通り抜け②.jpg

 途中でパレスサイドビルが見えます。

 20160331通り抜け③.jpg

 乾門を出ると、紀伊国坂を下って竹橋へ。パレスサイドビルに寄ってくださる方も多く、昼食の時間帯は普段よりかなり混雑しました。

20160331通り抜け④.jpg

この週末、花見のついでに、是非パレスサイドビルにもお立ち寄りください。 

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