パレスサイドビル向かいの江戸城(皇居)・清水門(しみずもん)の話を続けます。
8月7日の当ブログで、門の構造などを説明しましたが、高麗門を入って右手の櫓(やぐら)をくぐり、左に回り込むと急な石段が現れます=写真㊤。8月7日に載せた地図に書き加えると、㊨の図の「④」の角度になります。
前に中之門や中雀門を紹介した時に、かつての石段が緩 やかなスロープになったことを書きました。歩きやすくしてあるのです。これに対し、ここ清水門は江戸城で現存する唯一の貴重な石段の遺構ということです。
雑草がこびりつくように生えてたり、なかなかいい味を出してます。都会の真ん中の、江戸城の中でも独特の"異次元感"というか、情緒があって、門自体よりこの石段が、私は好きです。ちょっとしたタイムスリップ感が味わえます。
石段は「雁木(がんぎ)」ともいい、「岩岐(がんぎ)」と当て字にもされます。船着き場にある海まで続く石段を思い出す人もいるでしょう。
ということで、ここは「雁木坂」と呼ばれるそうです。
うん、そんな呼び名もいいね!