パレスサイドビルは1日に「震災対応訓練」を実施し、5階毎日ビルディング事務室と1階防災センター、地下6階中央監視室を中心に、約50人が参加しました。
92年前の1923年に関東大震災が起きたこの日は「防災の日」として、国・地方自治体・民間が協力し、またそれぞれに、訓練その他、防災に取り組んでおり、毎日ビルも毎年、この前後に訓練を実施しています。
訓練開始は午前10時開始。震度6弱の地震という想定で、「訓練地震発生!!」の大きな声を合図にスタートし、全館停電になるも、直ちに自家発電機を起動させて電源を確保する手順を確認。揺れが収まると、毎日ビルの各部のほか、警備を委託しているアイング、設備管理を委託しているグルーブシップ、清掃を委託しているセイビの各協力会社からも次々と人員確認・安否確認が報告され、同時に毎日ビル社長を本部長とした「震災対策本部」が発足=写真。設備管理要員がマニュアルと当日の指揮に従ってビル内の点検に出発し、営業部は各階テナントの安否確認と駐車場内の点検に回りました。
この後、エスカレーター急停止でけが人発生、エレベーターが停止して中に閉じ込め、1階店舗で棚が崩れて下敷きになった人が負傷、地下駐車場で車同士が衝突して泡消火剤放出、地下1階の店舗から出火――と訓練指揮担当者が次々に仮想事故を指示。対策本部、防災センター、中央監視室、各現場などの間で無線機、内線電話を使って緊急連絡、状況報告、応援要請、対処指示などのやり取りしながら、消火器による初期消火、スプリンクラーや泡消火剤の停止、けが人の搬送・治療などに取り組みました。
訓練終了後の午前11時から「検討会」を行い、旨く出来た事だけでなく、報告漏れ、指示の不徹底、対応の遅れなどの反省点も洗い出し、今後の課題を確認しました。
実際に災害が発生すれば訓練のようには出来ない、という前提で、訓練を繰り返し、警戒を怠らずにビル管理に当たる必要がある――このことを改めて肝に銘じました。