【2015年8月24日】のアーカイブ

 パレスサイドビルをぶらっと出て、昼休みに江戸城(皇居)へ散歩。サクラ、新緑、ツツジやサツキ、菖蒲(ショウブ)ときて、夏は百日紅(サルスベリ)。なんですが、水面(みなも)に目を向けると、また違う風DSC_6487トリ小.jpg景があります。

 東御苑の二の丸池の周りには濃いピンク色の百日紅が真っ盛りで、外国人観光客らを喜ばせています=写真㊨。流石の風景と言いましょうか、絵になりますね。

 でも、今回のテーマは水面。まずはヒメコウホネ(姫河骨)=写真㊤。水面から茎を伸ばして直径3~4センチの鮮やかな黄色の花を1輪ずつつけています。日本原産で、本州~四国~九州に広く分布するスイレン科ですが、その中でも水中にある根茎が白くゴツゴツして骨のように見えることから「河骨」と書かれるようになった「コウホネ」の仲間。花言葉は「崇高」。確かに、スクッと顔をあげているみたいで、ヒツジグサ.jpg凛々(りり)しいですね。

 お次のヒツジグサ(羊草)=写真㊧㊤=もスイレン科。水面に葉と花を1つ浮かべ、花の大きさは3~4センチ、写真がアップでないので分かりにくいですが、萼(がく)が下に4枚あり、その上に10枚ほどの白い花弁がしっかり咲くというイメージです。黄色い雄しべがのぞいているので、ゆで卵をぎざぎざに2つに切ったような感じでしょうか。未の刻(午後2時)ごろに咲くことから名付けられたといわれますが、実際は朝から夕方までアサザ.jpg花を咲かせるそうです。これも日本原産。「純真」「信仰」が花言葉。

 もう一つ、アサザ(浅沙)=写真㊧㊦=はナスの仲間(ナス目)のミツガシワ科。縁が細かく裂けてフリルのようになった直径3~4センチの黄色い花をつけています。花びらは5枚ありますが、花の根元はつながっている「合弁花」。日本だけでなくアジア~ヨーロッパにかけ、ユーラシア大陸に広く分布しています。花言葉は「しとやか」「平静」だそうです。

 東御苑は9~17時開演(入園は16時30分まで)、無料で誰でも入れます。月曜と金曜は休園です。

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