バラ好きの皆様待望の「国際バラとガーデニングショウ」(毎日新聞社などで作る組織委員会主催、公式サイト「http://www.bara21.jp」)が今年も5月12日(火)~17日(日)の6日間、埼玉県所沢市の西武プリンスドームで開かれます(「西武ドーム」から名前が変わりましたからご注意を)。数十万輪のバラが会場いっぱいに咲き誇ります。
ご存知、世界のバラと美しいガーデニングを紹介する国内最大級の祭典で、回を重ねて第17回。季節の風物詩としてすっかり定着し、過去16回の来場者は累計400万人近くになるそうです。
今年のテーマは「デリシャスガーデン」。豪華な花をふんだんに飾ったゴージャスな「見る」ガーデンから、毎日の生活に密着した「参加、体験する」ガーデンに――来場者の意識は近年、こんな風に変化しつつあるといいます。この流れに沿って、今年は家族で食事やお茶を楽しむ屋外のリビングルームをイメージしたガーデンなどが主役になるということです。
毎回人気なのが特別企画。ます「風のガーデン」です。北海道・富良野を拠点に活躍する脚本家・倉本聰さん=写真㊧の左側、ショウ公式HPより=の同名ドラマを覚えている方もあると思います。その舞台になったガーデンは北海道を代表するガーデナー、上野砂由紀さん=写真㊧の右側=の制作でした。今回、これをイメージした庭がお目見えします。倉本さんが名付けたバラ「岳の夢」「ルイの涙」なども初登場するそうです。
もう一つ、話題なのが、英国貴族出身のベニシア・スタンリー・スミスさんの庭です=写真㊨㊦、公式HPより。京都・大原の古民家でハーブや季節の植物を育てて暮らすことで知られるベニシアさん。多くの人を引き付ける彼女のライフスタイルとともに、庭を再現します。
おなじみの「ローズアベニュー」は、今年のトレンドに沿って"レッドカーペット"のイメージだそうです。特に少し黒みがかった赤いバラが人気とか。ローズスタイリストの大野耕生さんがオススメするレッドローズで彩られたアベニューをくぐれば、日常から解き放たれるでしょう。スウェーデンが生んだ名女優の名を冠したバラ「イングリーッド・バーグマン」も、生誕100年を記念して登場します。
このほか、「イェンス・イェンセンのコロニヘーヴ 北欧のガーデンスタイル」「古谷桂子のアンデルセン物語の庭」「ケイ山田 オールドローズあふれる庭づくりHappy Garden 25」など。さらに、パティシエ辻口博啓のお菓子の家ドルチェ ローズガーデン」など見所いっぱいです。
開園時間は9時半~17時半、最終日は17時まで(入場は終了30分前まで)。前売り券は大人(中学生以上)が1900円(当日2200円)、小学生以下無料(保護者同伴)。問い合わせはハローダイヤル(03・5777・8600、8~22時)。
一般公開に先立って11日の開会式の日に入場できる特別内覧会もあります。入場料は大人3000円(500円の公式ガイドブック付き)と、ちょっとはりますが、12時30分からの開会式の後、13時30分から、一足先に会場を回ることができます。ちょっと奮発してみてはいかがですか?