麹町消防署の自衛消防訓練審査会が24日、北の丸公園第3駐車場で開かれました。「雨天決行」で関係者は空模様を気にかけていましたが、幸いなことに審査会時間中は降られずにすみました。3人1チームで、パレスサイドビルの「毎日ビルディング自衛消防隊」からも1チームが審査に参加、他のメンバーも声援に回りました。
今年は女子隊7チームを含む36事業所の46隊。急に陽が照り始めたり、今にも泣き出しそうな雨雲だったり、不安定な天候でしたが、熱心に午前中いっぱいの審査に臨みました。今年6月20日現在の麹町消防署管内の火災件数は21件。昨年1年間で39件の火災発生でしたから、残念ながら昨年と同じペースです。なかなか火災は減りません。出火原因で一番多いのは麹町消防署管内では39件のうちの16件が電気火災、二番目に多いのはタバコ8件となっています。
自衛消防訓練審査会は、大規模事業所の自衛消防隊の技術向上を目指し、毎年、消防署ごとに実施されています。審査は、≪地震によりけが人が出て、火災も発生≫という想定で、けが人の救護から消火まで、一連の作業をいかに迅速に、的確に行うかが審査されます。各チームの3人が、かかとをスタートラインに合わせて整列。係員の「訓練開始」の合図で指揮者が動き始めます。位置につくと、係員の「地震だ。身の安全を図れ」の合図で机の下に潜ると同時にヘルメットと手袋を着用します。このときのヘルメットと手袋がしっかりと着装できているかなどから、厳しく採点されます。慌ててただ身に着けただけでは大きく減点です。それからは消火器による初期消火。ホースを延ばして屋内消火栓による放水、これはもちろん実際に操法が大きな採点のウエートを占めそうです。負傷者の救護も審査されますから、自衛消防隊としての総合力テストです。
「毎日ビルディング自衛消防隊」は、最高レベルの自衛消防隊チームの一つとして日ごろの訓練の成果を披露しました=写真。4年前に準優勝、3年前には優勝した"強豪"ですが、今回は力を出し切れませんでした。
パレスサイドビルではテナントの皆さんも含めて、正月の出初め式、春と秋の消防総合訓練などを実施。また協力会社と独自に震災対応訓練を繰り返しています。