パレスサイドビルの高さ6.2㍍の大型クリスマスツリーや趣向を凝らしたデコレーションはテナントの皆さんや来館される方に好評をいただいていますが、クリスマス・イブまでの秒読み、カウントダウンが世界中で始まりました。世界中というのはちょっとオーバーですが、あのマイクロソフトやグーグルが「サンタクロース追跡サイト」を今年もオープンさせました。
マイクロソフトとグーグルといえば宿命のライバル。サンタ追跡サイトの本家争いは置いておいて、クリスマスまでのカウントダウンのほかに、様々なコンテンツを用意して競い合っています。マイクロソフトは、北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)と提携して「NORAD Tracks Santa」というサイトに、世界中を飛び回るサンタの動画や毎日登場するミニゲーム、クリスマスソング、クリスマスの伝統について学べるコンテンツが揃っています。もちろん8カ国語で日本語サイトもあります。
北米航空宇宙防衛司令部とはまた、ものものしい組織名ですが、それもそのはずで、アメリカ合衆国とカナダが共同で運営する統合防衛組織で、北アメリカ(アメリカ合衆国とカナダ)の航空や宇宙に関して観測または危険の早期発見を目的として設置された組織です。通称ノーラッド(NORAD)。24時間体制で人工衛星の状況や地球上の核ミサイルや戦略爆撃機などの動向を監視しています=メーン写真。
ノーラッドは「ノーラッド・トラックス・サンタ」(NORAD Tracks Santa)として、毎年サンタクロースを追跡しているのです。1955年に前身のコーナッド(CONAD、中央防衛航空軍基地)が始めたものを受け継ぎ、既に半世紀以上になります。
きっかけは、コロラドにある大手スーパーが子ども向けサンタ・ホットライン開設広告に、間違えた電話番号を掲載してしまったことが発端です。その番号は偶然にも当時のコーナッドの司令長官への直通電話でした。子どもからの電話に、ハリー・シャウプ大佐(1917年9月29日 - 2009年3月14日)が「レーダーで調べた結果、サンタが北極から南に向かった形跡がある」と回答して以来の恒例行事になったと言われています。
大規模になった1998年から毎年クリスマス・イブになると、サンタクロースの出発を「レーダーで確認」、その飛行を「偵察衛星とサンタカメラネットワークで追跡」し、その情報を提供するために1250人の軍事スタッフ・職員、その家族らがボランティアとして、メールや電話の応対に務めているそうです。2006年の日本地域の中継では、新幹線や富士山と比較して速度検証した結果、サンタクロースのトナカイの速度は新幹線の100倍と言及しました。インターネットが普及して以降は「NORAD Tracks Santa」にて、クリスマス・イブの夜から行なっている追跡の模様を、動画を用いて中継しています。2007年から2011年にかけてはグーグルがノーラッドの公式パートナーでしたが、2012年からはマイクロソフトが公式パートナーになりました。
イメージアニメでは、サンタが乗るトナカイを戦闘機がエスコートするとかで、ちょっとどうなの? という声があがっているとかいないとか書かれているブログも。中国や韓国の防空識別圏がどうなっているのかはわからないが、とりあえずサンタクロースは米国が護衛してくれるようです。
片や、グーグルの追跡サイトは「Santa Tracker」(サンタ追跡)。サイトでは毎日新しいゲームやシーンが登場し、クリスマスまでのカウントダウンを楽しめます。クリスマス・イブには、世界のどこにサンタがいるかをGoogleマップで表示するといことです。まず今夜にでもお子様とちょっとサイトを覗いてみたらどうでしょう。URLを下に書いておきますね、
≪サイトイメージ㊤≫ マイクロソフトとノーラッドの「NORAD TRACKS SANTA」はhttp://www.noradsanta.org/。
≪サイトイメージ㊦≫ グーグルの「Santa Tracker」はhttp://www.google.co.jp/santatracker/#/village2013/12/05