TBS系大ヒットドラマ「半沢直樹」のロケ場所の話をもうひとつ。
ちょっと前になりますが、前半の第1部・大阪編の最後、第5話(8月11日放送)で出てきた水族館の場面です。
半沢と浅野支店長のバトルの終盤、浅野が家族を連れて行ったところです。半沢に追い詰められ、水族館でも家族と少し離れてメールを覗きこむシーン=写真㊨=は、その前のイルカショーなど家族団らんの場面と好対照、浅野の絶体絶命ぶりを際立たせました。
この水族館、結構すごいと思いませんでした? それが何を隠そう、関西じゃなくて、茨城県大洗町の「アクアワールド茨城県大洗水族館」だったんです。こりゃ、元茨城県民としては黙っちゃいられない。おまけに、アクアワールドの年間パスを購入して子どもと2年間に十数回通いましたから(大人の入場料は1800円、年間パス4000円)。
イルカショーをやっていたのが「オーシャンシアター」=写真㊧㊤=で、アシカのショーもあります。地下に潜ると、イルカが水中を泳ぐのがみえます=写真㊧㊦。
大きな水槽が「出会いの海の大水槽」=一番上の写真=で、上下は2フロアにまたがる巨大水槽です。この水族館、46種ものサメを飼っているので有名で、大水槽でも、イワシの群れ、マンタなどと一緒に悠々と泳ぐサメを見られます。大水槽にはスタッフが入って餌をやったりするアトラクションもあります。
マンボウも有名。大水槽の近くに国内最大のマンボウ専用水槽(水量270トン)があり、多いときは10匹くらいいます。マンボウは体が傷つきやすく、水槽が大きくなると泳ぐスピードが上がり、ガラス壁にぶつかって死んじゃうことがあるそうで、ビニールのような柔らかい衝突防止フェンスで水槽内の周囲を囲っているため、ちょっと見にくいのが難点=写真㊨㊤。
外にはフンボルトペンギンちゃんの水槽もあり、約50羽が歩いたり泳いだり。ここも下から水中の姿を見られます=写真㊨㊦。
半沢直樹の番組の「テクニカルディレクターのブログ」(7月30日)によると、ここでの撮影は「イルカショーも堪能」したものの、現場の仕切りが悪く、長い待ち時間が発生し、「久しぶりにブチ切れました(怒)てしまいました!!」(原文ママ)とのこと。画面では分からない苦労があるんですね。
大洗へは竹橋など都心からだと、上野に出てJR特急で水戸まで(1時間余り)、そこから鹿島臨海鉄道大洗鹿島線で大洗駅へ(15分)、さらにバスで15分。ここで丸1日、十分楽しめますし、すぐ近くに有名な大洗ゴルフ倶楽部があり、冬のシーズンには近くのホテルでアンコウを吊るしてさばく実演もあるなど、水戸と併せて1泊2日もお勧めですよ。