2013

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大使は、なぜ馬車に乗る?

 4日午前、皇居の二重橋界隈を華麗な儀装馬車の車列が通りすぎました。信任状捧呈式に臨むイスラエルの新任の特命全権大使一行ということです。

 そんな風景が見られるという情報を聞いて、パレスサイドビルから10分余り、出発場所になっている日比谷通りの馬場先門交差点角、明治生命館(明治安田生命本社)前へ。午前10時半、二頭曳きの座馭式(ざぎょしき)と呼ばれる馬車が到着すると、ビル内で待機していた新大使(女性)=写真㊦=がさっと乗り込むと直ちに出発。関係者を乗せた馬車でしょうか、あとに2両が続き、それらの前後を皇宮警察騎馬隊の約10頭に固めらP9040348.JPGれ、馬場先門交差点を右折していきました。5分足らずのこと。かすかな雨がパラっときましたが、ほんの一瞬のことで、馬車は無事走り去っていきました。この後、皇居外苑から皇居正門を通って宮殿南車寄に至り、続いて新大使は信任状を天皇陛下に捧呈する式に臨んだはずです。外務大臣または他の国務大臣が侍立することとされていますが、この日はどなたが立たれたのでしょうか。

 捧呈式のための皇居への送迎コースは決まっていて、帰りは和田倉門から回り込んで明治生命館に戻るとのこと。送迎には皇室用の自動車か馬車が提供されていますが、宮内庁のホームページによると、馬車を使用している国は世界的に見ても英国やスペインなど数か国で、わが国の場合、馬車を希望する大使が多いそうです。ちなみに、送迎に使用される馬車のほとんどが明治の終わりから昭和の初めに製造されたもので、美術品的価値も有しているといいます。

 なお、イスラエルの新大使がどなたなのか、調べたのですが、大使館のホームページにも出てないようだし、よくわかりませんでした。

 こんなこと言うと怒られそうですが、イスラエル大使でしたから、明治生命館周辺の見物人は20~30人程度(通りすがりの人を含む)っていう感じで、警備の警察官も比較的のんびりムードでした。今度、アメリカの新大使にキャロライン・ケネディーさんが着任されるそうですから、その時は、きっと大勢の見物人が押し掛け、警備も厳重で大変なことになるんでしょうね。でも、ちょっと見てみたいなぁ。

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