【2013年8月20日】のアーカイブ

 

 日曜日に鮫洲の運転免許試験場(品川区東大井1-12-5)に出掛けて、免許証の更新をしてきました。初めて手にしてからウン十年、運転免許証は少しずつ変わっていますが、今回は裏面の備考欄が半分になって、残りの半分が臓器提供の意思表示欄になっていました。「記載は任意」と説明を受けましたから、少し考えてから対応するつもりですが、皆さんはどうされていますか。

社団法人 日本臓器移植ネットワーク(本部:東京都港区)によると、改正臓器移植法の施行から3年間で、脳死で臓器を提供された方は138人、そのうち約8 割の方が家族の承諾による提供だったそうです(2013年6月30日現在)。同ネットワークが10代~60代の男女1000人を対象に「臓器提供の意思表示に関する意識調査」を実施した結果を7月に公表していますが、それによると「臓器提供意思表示カード」の所持率は18%(昨年17.7%)だったのに比べ、運転免許証の所持率は78.5%(同80.7%)で、そのうち裏面に意思表示欄がある免許証は57.5%(同45.5%)。意思表示欄がある免許証を持っていて、意思表示をしている人は16.2%(同17.2%)だそうですから、かなり役立っているようです。

8月10日まで毎日新聞朝刊(東京)で10回にわたって連載されていた「生きる物語:命つないで」は10年前15歳のときにカナダで心臓移植を受け、その経験を踏まえ薬学の研究者を目指す京都大薬学部6年の青年を描いていましたが、その連載最終回でも免許証の意思表示欄を紹介していましたから、これからさらに広がっていくでしょう。

 

ところで、運転免許証は2007年からは順次ICチップ入りになっています。私の免許証も前回発行から既にICカード式でした。このICチップには偽造防止のために運転免許とそっくり同じデータが入っています。偽造など不審な場合には記載事項とICチップのデータを照合するという仕組みです。さらに本籍は印字をせずにICチップの中だけに納めてあります。

ICチップのデータを保護するためには、暗証番号の設定が必要です。私も鮫洲の運転免許試験場で4桁の数字2組の暗証番号を設定しました。最初の暗証番号は氏名や住所,生年月日などのデータ用で、これに2組目の暗証番号を足して「本籍と顔写真」が出てくる仕掛けだそうです。

ただしICチップの中を読み取るには専用の読み取り機が必要です。鮫洲の試験場には1階にも2階にも、そして3階にもかなりの台数の読み取り機が置かれていましたが、これに免許証をかざして暗証番号を入れると空欄に「本籍」が浮かび上がってきます。

銀行や郵便局などの金融機関ではこの専用読み取り機でより厳格な本人確認ができるとのことですが、私は銀行や郵便局でこの読み取り機を見たことはないのですが、どこかで「こっそりと普及」しているのでしょうか。私は更新前の免許証でもこの3年間、ICチップと暗証番号のことはすっかり忘れていました。

いったい、どこで使うのでしょうか。

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