2013

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都市対抗の応援こそアマチュア精神

 第84回都市対抗野球大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)は大詰め、22日準決勝があり、23日は決勝です。

 元茨城県民として、20日の土曜第1試合、日立市・日立製作所の応援に行ってきました。大阪府門真市・パナソニック相手に、勝てばベスト8という試合で、順調に得点して5回まで4-1とリードし、快勝を予感しながら、午前中から美味しい麦酒を飲んでいましたが、6回に痛恨の逆転満塁本塁打を喫し、その後も加点され、最終回に1点差まで追い上げたものの、力尽きました。本当に惜しい試合でした。(;´д´)

 都市対抗と言えば応援も見逃せないですよネ。いや、チアガールもいいですが、何より、社会人らしい礼儀・相手への敬意は、まさにアマチュア精神の真髄。21日朝のTBS「サンデーモーニング」のスポーツコーナーで、ご意見番の張本勲さんが、試合前の相手チームを応援し合う際、応援を受けるチームの応援リーダーが整列して何分間も深く頭を垂れてエールを受けることを称賛。ゲストの石毛宏典さん(銚子高-駒沢大-プリンスホテル-西武ライオンズ)も、「(都市対抗野の)あの応援を見て、(社会人の)チームに入ると決めた」という趣旨の話をしていました。

  「都市」とは言え、企業チームがほとんどですから、社員、関係者以外はどうかな~と思う人も多いでしょうが、良くも悪くも、企業城下町的なところでは、地域の代表との意識がチームにも住民にも強いです。日立は、そのサンプルとも言うべき典型的な存在です。今年の32チームの中で、企業名の下に都市名がついているチームはいくつもありますが、企業名と都市名が一致しているのはP1040892トリ.jpg実質的には日立だけ(しいて言えば東京都の東京ガスもそうですが・・・)。日立市は、全市規模の夏祭りがなく、都市対抗がその代わりというか祭りそのもの。だから、JRの貸し切り列車や貸し切りバスで応援団が大挙やってきます。17日の初戦は夕方からの試合でしたが、1万数千人がそろいのオレンジのポンチョを着て外野席のバックスクリーンまで埋め尽くし、ドームを揺るがす応援を繰り広げ、そのままバスで帰る"弾丸ツアー"も。20日は、初戦よりは少ないものの、やはり1万人規模の応援団が外野の半ばまで埋めました=写真㊨。年によってはバックスクリーンを超えて敵陣の外野席まではみ出すケースもあるそうです。

 チアガールのことも少し書きます。30数年前P1040879トリ.jpg、九州で社会人野球を始めて見たころ、チアガールは新入女性社員の"必修科目"といった趣の会社も多く、中には渋々、やっていた人もいたのでしょう。今なら、「チアガールを命ず」なんて業務命令を出したらパワハラでしょうか。今も車掌さんがチアリーダーを務めるJR東日本など、社員チアは少なくなりました。

 その代わり、大学の応援部・チアリーディング部に頼むのが多いようです。もちろん、アルバイトでもあり、学生には貴重な活動資金を得る機会です。あまり夢を壊すのも何ですから、どこの大学がどの企業というのは、書きませんが、多くは、毎年同一の大学に依頼しているので、お互い、勝手も分かっていて、息もぴったり。日立も、一番㊤や㊧の写真のように、某6大学の学生さんたちが元気いっぱいの応援でスタンドを盛り上げてくれました。(ヘンな"写真小僧"排除のため、接近して撮影できませんでした)

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