2013

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ぶらパレス 丸の内にモアイ像

 明日20日、東京のど真ん中、竹橋からも近い丸の内に、南米チリ・イースター島のモアイ像がお目見えします。題して「Moai 未来に生きる」。場所は丸の内ビル1階で、パネル展示も。隣接の丸の内オアゾ1階では写真展があります。

 この像には東日本大震災の被災地応援という重い意味があります。1960年のチリ地震があり、その津波が日本の三陸海岸を襲い、宮城県の旧志津川町(現在の南三陸町)でも41人が亡くなりました。その復興30周年を記念して91年、チリから復興・防災、そして地震国同士の友好のシンボルとして送られたモアイ像でしたが、東日本大震災の津波で壊れ、頭部は流されてしまいました=写真㊦(2011年4月17日の毎日新聞社会面より)。昨年3月、チリのピニェラ大統領が来日した際に志津川高校を訪れ、回収されたモアイ像と"対面" =写真㊤(2012年4月2日の毎日新聞宮城版より)。そこで新たなモアイ像の寄贈を約束したのが今回展示される像です。大阪でも展示された後、5月に南三陸町で引き渡し式が行われる予定。

 像は、高さ約3メートル、重さ約2トン。91年の像がチリ本土の石で造られたのに対し、今回は島の石を使い、島の職人が協力して島内で製作されたそうです。

 実は丸ビルでのモアイ像展示は2007年にもありました。日本・チリ修好通商航海条約締結110周年を記念したもので、今回と同等の大きさですが、サンゴで作られた目がはめこまれていました=写真㊦。常日頃見るモアイと違うので、紛がいもの(まがいもの)に見えるかもしれませんが、本来の姿は、こうだったそうです。ただ、イースター島近海にサンゴ礁がないため、島民は交易で入手していたはず。どんなルートで行き来していたんでしょうか。この島とモアイには、そうした謎がたくさんありますが、その話は、また後日にいたしましょう。

 展示時間は20日が13:00~20:00、21~28日は11:00~20:00。「三井淳平さんがレゴ®ブロックで作るモアイ像展」も同時開催されます。三井さんは東大レゴ部創設者で、2011年に「世界最高レベルのレゴ®ブロック作品制作能力を持つ一般人」とレゴ社が認定する世界で13人目の「レゴ®認定プロビルダー」に最年少で、日本人として初めて選ばれた、その世界の超有名人。三井さん作のモアイ像(約6万ピース)の展示のほか、23日には「レゴ®ブロックでモアイ像」制作のワークショップも開かれます(13:00、14:30の2回、各先着20人=11:00から整理券配布)。

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