女子ゴルフ界の最高イベントと言えば、やはり日本女子オープンゴルフ選手権大会、通称「女子オープン」でしょう。今年の開催は、神奈川県の相模原ゴルフ倶楽部です。10月3-6日に行われます。
相模原ゴルフ倶楽部は、パレスサイドビル入居のテナントに参加してもらって、毎年9月に懇親ゴルフ会を開催しているおなじみのコースです。距離の長さ、コースレイアウトの難しさで定評のある東コースで女子オープンは行われます。賞金総額1億4000万円、優勝賞金2800万円は女子ツアーの中では破格の金額で、いかにこの大会がビッグイベントであるかを示しています。
今年で46回目の開催です。1968年の第1回から第4回まで樋口久子さんが4連覇の偉業を成し遂げました。その後の優勝者には、岡本綾子さん、森口祐子さん、小林浩美さん、涂阿玉さん、諸見里しのぶさんなどそうそうたるメンバーが名前を連ねています。現役では服部道子さん、不動裕理さん、宮里藍さん、宮里美香さん、馬場ゆかりさんらが優勝しています。昨年横浜カントリー西コースで行われた大会では中国のフォン・シャンシャンが優勝しました。
初代優勝者の樋口久子さんの年齢は23歳60日で、その若さが当時は大変な話題になったものです。一般サラリーマンのゴルフブームが、女性の世界へも広がる大きなきっかけになりました。そして2005年大会(戸塚カントリー西コース)で優勝した宮里藍は20歳3カ月。最終ラウンドには2万人のギャラリーを集めて、日本女子ゴルフ史上の最多観客動員記録を作りました。
相模原ゴルフ倶楽部といえば、毎日新聞社の会長兼主筆だった高石眞五郎翁が創設し初代理事長を務めた名門クラブです。高石翁は、海外特派員を長く務めた経験を買われてJOC(日本オリンピック委員会)委員にならずのIOC(国際オリンピック委員会)委員になり、東京オリンピック(1964年開催)の招致に貢献した人物。毎日新聞社やパレスサイドビルと極めて縁の深い相模原ゴルフ倶楽部で開催される今年の女子オープン、両宮里や有村智恵たちがどんな活躍をするか楽しみです。