13日日曜日から大相撲初場所が始まります。白鵬(モンゴル)の連覇か、日馬富士(モンゴル)の雪辱なるか、というところが焦点でしょう。日本人力士は、というとなかなか話題になりにくい昨今です。過去5年間60場所分の優勝力士の額が飾ってある国技館も、すべて外国人力士ということになってしまいました。
毎日新聞社が千秋楽に優勝力士表彰のために寄贈しています。東京で開催される初場所、5月場所、秋場所の初日に、2場所分を掲額しています。白鵬、朝青龍が圧倒しています。その隙間に日馬富士、旭天鵬(モンゴル)、把瑠都(エストニア)、琴欧洲(ブルガリア)などの顔があります。
これまでの歴代外国人力士の数のトップは今やもちろんモンゴルで、52人に昇ります。2番目はアメリカの30人。大部分は高見山や小錦に代表されるハワイ勢です。そして3番目はなんとブラジルの16人。日系2世、3世なども多く見受けられます。前頭3枚目の魁聖の本名はリカルド・スガノです。その次は韓国、中国、台湾の各12人です。
グルジアやカザフスタンなどの中央アジアの出身者も多く見られますが、珍しいところでは十両の隆の山のチェコ、幕下の大砂嵐のエジプトなどではないでしょうか。
歴代外国人でいないのは、フランスやドイツ、イタリアなどの西ヨーロッパ勢と、ネイティブアフリカの黒人勢ではないでしょうか。陸上短距離やマラソンなどで抜群の運動能力を示す黒人勢が加入したら、大相撲はどうなっていくのでしょうか。
2020年の東京招致を目指すオリンピック。相撲もここまで国際化したのですから、国際オリンピック委員会(IOC)に絶大な発言力を持つ欧州勢を力士にスカウトして、オリンピックの公式協議にするくらいの考え方を持てば、八百長問題などで低落傾向にある人気に歯止めがかけられるのではないでしょうか。
「ひが~し、セーヌ川 にし~、キリマンジャ~ロ」なんて取り組みはいかがですか