【2012年11月12日】のアーカイブ

  登山愛好家にとって、深田久弥の「日本百名山」を登り切ることが1つの目標になっています。「私はあとこれだけ残っている」「僕は70%クリアした」などと話題にしています。そんな中で「深田久弥が百名山に入れ忘れている名山がある」ということでクライマーの間で一致しているのが、東北の栗駒山(標高1627.4m)です。

山塊全体は宮城、秋田、岩手の3県にまたがっていて、頂上は宮城、岩手の県境に位置しています。原生林を抜けると変化に富んだ安山岩でできた成層火山が顔を出します。初夏に山頂西側に現れる残雪の形から、栗駒の名前がついたと伝えられています。

周辺には須川=写真=、温湯、湯ノ倉、湯浜などの温泉が点在しています。しかし、2008年の岩手・宮城内陸地震による土砂崩れで、休業や廃業に追い込まれた温泉宿もありました。それに追い打ちをかけたのが、昨年3月の東日本大震災でした。しかし、東北人の粘り強さから、いくつかの温泉は元の姿に戻って営業を再開しています。

特に須川温泉は東北を代表する名湯と言われています。発見は古く、日本三大実録(平安時代の歴史書)に「酢川」の名前が記されています。農家の人たちが農閑期に自炊道具を持ちこんで泊まる湯治場としても有名で、いまもその風情を残しています。10m四方もある大きな露天風呂は、源泉から直接お湯を引いています。青みがかった白濁のお湯は登山の疲れを癒してくれます。みちのくの秋は深く、紅葉も終わろうとしています。湯治場はすでに冬仕度をはじめています。

震災から1年半が過ぎましたが、東北地方ではいまだに仮設住宅で生活している方々の大勢います。親を亡くした子供たちに奨学金を送ろうと、毎日新聞社は「毎日希望奨学金」制度http://www.mainichi.co.jp/shakaijigyo/kibo.htmlを新設しました。お申し込みはパレスサイドビルの毎日新聞東京社会事業団までおねがいします。

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