2012

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大活躍の黒田に、この父あり

  米メジャーのアメリカンリーグ東部地区で、ニューヨークヤンキースが2年連続優勝を果たしました。優勝に貢献したのはシーズン途中にシアトルマリナーズから移籍したイチローですが、もう一人、忘れてはいけないのが、優勝を決める試合で16勝目を記録したベテラン、黒田博樹投手です。

 大阪上宮高校から専修大学、広島カープと歩んでからのメジャーリーグ入りで、ロサンゼルスドジャースで活躍してからヤンキースに移りました。19752月生まれですから、今年37歳と決して若くはありません。

 この黒田、お父さんもプロ野球で活躍しました。長崎県佐世保商業から八幡製鐵所を経て1949年に南海ホークスに入りました。主に外野手として出場し、5153年のパリーグ3連覇に貢献しました。監督は若き鶴岡一人氏です。その後、1954年に結成された高橋ユニオンズに加入しました。

 高橋ユニオンズといっても、プロ野球ファンでもシニア世代しか知らないかもしれません。プロ野球解説でおなじみの佐々木信也さんが新人で参加しました。夏の高校野球で甲子園から初めて深紅の大優勝旗が箱根の山を越えた時の湘南高校のメンバーです。その後、六大学リーグで慶応大学キャプテンとして活躍して、新生の高橋ユニオンズに入りました。

 高橋ユニオンズは川崎球場=写真=を本拠地にしていましたが、弱小チームで観客も動員できず、パシフィックリーグのお荷物といわれていました。57年に大映スターズと合併して大映ユニオンズになり、さらに58年に毎日オリオンズと合併して大毎オリオンズになって、高橋ユニオンズの痕跡は消えてなくなりました。

 毎日オリオンズはパレスサイドビルに入居している毎日新聞社がかつて所有していたパリーグの花形球団です。ヤンキースの地区優勝、黒田の大活躍を機に、なつかしき1950年代に日本プロ野球を回顧してみました。

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