ノーベル医学生理学賞の発表で、「iPS細胞」が大きな話題になり、あちこちで注目されています。と同時に、受賞者に決まった京都大学iPS細胞研究所長の山中伸弥教授はすっかり時の人となりました。これから生まれてくる子供に「シンヤ」という名前が多くつけられることも予想されますね。
というのも今年賞を受け、話題になった「シンヤ」は山中教授だけではないのです。1月に発表された第146回芥川賞を受賞したのが同じ「シンヤ」の田中慎弥さんで、この時も大きな話題となりました。田中さんは受賞後の4月にはパレスサイドビルに本社を置く毎日新聞社から「田中慎弥の掌劇場(1260円)」という本を出しています。
それにしてもこの二人、まったく対照的な感じがしますね。医学と文学という異なった分野でのことで、大きな違いがあるのは当然でしょうが、山中教授は研究発表から6年というノーベル賞の歴史の中でも異例のスピード受賞。これに対し田中さんは芥川賞候補にノミネートされて5回目でやっと、という待ちに待った受賞でした。受賞が決まった時の会見でも山中教授は「感謝という言葉しかない」と言っていたのに対し、田中さんは「私がもらって当然だと思う」とか「もらっといてやる」などと物議をかもす発言もありました。そして、一方が誠実でさわやかな受け答えだったという印象でしたが、他方は「とっとと終わりましょう」などと、不機嫌そうな態度が話題になりました。
で、この二人が対談したとしたら...。司会はシンヤつながりでかつてのプロ野球ニュースのキャスターだった佐々木信也さん、プロ野球ニュースと同じ時間帯の午後11時過ぎのスタートという想定で、「伸弥と慎弥が信也の司会で深夜の対談」というのはどうでしょうか?
でも話はかみ合いそうもありませんね。