パレスサイドビルからぶらりと歩いて5分、区立千代田図書館(千代田区九段南1-2-1、区役所9階)で、「ビジネス書大賞」の受賞作展をやっています。
この賞は、関係出版社などで作る実行委員会が2010年から始め、今年で3回目。書店員、書評ブロガー、出版&メディア関係者ら延べ120人の"目利き"が投票して選考しているとか。狭い意味のビジネス書に限らず、「ビジネスパーソンにとって学びや気づきがある本」と広く定義し、実用書から文芸までジャンルを問わないのが特長です。3年間に入賞した約50冊と、ビジネス書評家の土井英司氏オススメの本約50冊に、それぞれ選評やコメントを付けて展示しています=写真は図書館企画チームのfacebookから。
今年の受賞作は、大賞が「僕は君たちに武器を配りたい」(瀧本哲史、講談社)と「スティーブ・ジョブズ Ⅰ、Ⅱ」(ウォルター・アイザックソン、講談社)の2冊。また、「スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション」(カーマイン・ガロ、日経BP社)が優秀翻訳ビジネス書賞に入りました。1年前に亡くなったアップル創業者、ジョブズ氏の流石の人気。当然でしょう。
ちなみに、歴代大賞は、2010年が「ブラック・スワン」(ナシーム・ニコラス・タレブ、ダイヤモンド社)、2011年が「ストーリーとしての競争戦略」(楠木建、東洋経済新報社)と「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海、ダイヤモンド社)でした。
明治時代に福沢諭吉が身分制度に縛られない生き方を示した「学問のすすめ」が、広い意味のビジネス書(啓蒙書)の走りとされます。時代が大きくい変わろうとしている今、良い本に出会うのはいよいよ大事なのでしょうね。
同展示は10月27日(土)まで。