2012

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ぶらパレス⑤ 三井本館

 6日に続き三井財閥の話。パレスサイドビルから地下鉄で大手町乗り換え、半蔵門線・三越前駅の真ん前というか真上に三井本館(中央区日本橋室町)があります。

 この界隈は丸の内の「三菱村」に対比して「三井村」ともいわれます。三井財閥の発展とともに、三井各社を本拠地の日本橋へ集約する構想が持ち上がり、1902(明治35)年、日本初の鉄骨構造物として三井本館(旧三井本館)が竣工。ところが23(大正12)年に関東大震災が発生し、躯体は無事だったものの、近隣の火災が類焼して内部を焼失してしまい、29(昭和4)年に建替えられたのが現在の三井本館です。かつては三井財閥の本拠として三井合名会社(持ち株会社)と"御三家"の三井銀行、三井物産、三井鉱山の本店・本社などが入りました。

 ここは三井財閥総帥だった團琢磨暗殺(323月、血盟団事件)の現場になり、戦後はGHQ(連合国軍総司令部)に一部を接収されたことでも知られ、98年に国の重要文化財に指定されています。

 戦中戦後の一時期、三井銀行と第一銀行が合併して「帝国銀行」となったのは、設立時の因果でしょうか。1948年に第一銀行と帝国銀行に再分割、54年に帝銀は三井銀行に戻りました。その後はバブル崩壊と金融再編の荒波にもまれ、第一銀行がなくなったように、三井銀行も太陽神戸三井銀行、さくら銀行と名を変え、今はライバルに半ば飲み込まれ三井住友銀行になっています。

 同様に三井グループの一翼を担った三井信託銀行は、1924(大正13)年にわが国最初の信託会社として設立され、戦後信託銀行になりましたが、20004月に中央三井信託銀行になり、20114月には住友信託銀行と経営統合し、20124月から三井住友信託銀行になっています。

 三井本館の隣に2005年、三井系企業が多く入居するランドマーク「日本橋三井タワー」が竣工し、周囲の様相も変わり。三井本館には現在、三井不動産本社や両銀行の支店などが入っています。銀行名の変遷に対応し、外壁に掲げられる大きな金文字も変化しています=写真㊤は現在、写真㊦3枚は過去のもの

    

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