夏休み、箱根に行ってきました。いまさらですが、都内から2、3時間の距離に、温泉、そしてさまざまな美術館などお楽しみスポット満載で、ホント、東京人は良いリゾート地を近くに持っているんだと思います。
今回、まず行ったのが箱根ガラスの森美術館。「アドリア海の雫~煌(きら)めくヴェネチアン・ビーズ展」(毎日新聞社など主催)が開かれていました。ルネッサンス期に地中海貿易を独占し、栄華を誇ったヴェネチア。そのムラーノ島から、秘技を駆使して生み出されたヴェネチアン・ビーズを用いたロザリオ、バッグ、アクセサリーなど100余点が展示され、見事でした。写真㊤は今回の代表的展示作「ランプワークによるネックレスとイヤリング」(1838年制作)。つややかな真珠層のガラスを加工した、ピンク色の大玉ビーズには、海から眺めるヴェネチアのランドマークともいえるドゥカーレ宮殿やサンマルコ広場の眺望が精密に刻まれている逸品。制作者の職人ジョバンニ・バッティスタ・フランキーニは、作品の評判を聞いた時の支配者、オーストリア皇帝の熱望に応えず、作品を島のガラス美術館に寄贈したという反骨の逸話も残るそうです。同展は11月25日まで。入場料は大人1300円、大高生1100円、小中生800円。
温泉なら家族で終日楽しめるユネッサンが定番の一つ。大小さまざまな温水プール、風呂がこれでもかと、あります。若者や子供にはスライーダープール=写真㊦=が人気です。
箱根といえば小田急のロマンスカー。これが地下鉄千代田線に乗り入れたので、箱根と都心が直結しています。竹橋の隣、大手町駅から、平日は9時56分発、休日は9時13分発と14時43分発の箱根湯本行きがあります(所要時間約2時間)。帰りは、休日遅い時間なら箱根湯本17時4分発。日曜に泊まって翌朝帰る手もあります。5時26分に箱根湯本から箱根登山鉄道に乗り、小田原で小田急線に乗り継いで、本厚木6時28分発のロマンスカーで大手町には7時25分に到着、そのまま出勤可能です。ちょっとハードですが、日曜の泊まりは割安だから、狙い目かも。