来年は、日本近代美術の基礎を築いた岡倉天心=写真㊦=の生誕150周年、没後100年にあたります。この記念の年に公開しようと映画「天心」(公式サイト「http://eiga-tenshin.com/official/」)の制作が進んでいます。
事実上、東京美術学校(現東京芸術大学)を追われ、茨城県北茨城市の五浦(いずら)海岸で、若き日本画家・横山大観らを指導しながら晩年を過ごした天心。その「新しい美」を追求する苦闘の日々にスポットを当てる作品です。2010年秋に「実行委員会」(委員長・豊田稔北茨城市長)が発足、大震災で一時は実現が危ぶまれましたが、松村克弥監督らの「復興支援映画として茨城を盛り上げたい」との思いからプロジェクトは継続され、近くクランクイン予定。主題歌は北茨城市出身のミュージシャン石井竜也さんが担当します。YouTubeに予告編「http://www.youtube.com/watch?v=yB8RxTXQLLA&feature=player_embedded 」があり、PR用の缶バッジ=写真㊤、300円=も、石井さんの発案で作られています(今のところ常設販売は茨城県五浦天心記念美術館と水戸市、守谷市の各1カ所の県内3カ所だけ)。
「ご当地映画」に限らず、地域おこしの一環として撮影誘致に自治体が熱心です。NHK朝ドラ「梅ちゃん先生」のロケも北茨城市の隣の高萩市で行われました。工場跡地に残る建物を利用、新たにバラックを建てて大田区の町工場街の焼跡を再現したそうです(「http://www.ibaraki-fc.jp/news/newslist3.php?post=529」参照)。
竹橋のパレスサイドビルでもドラマやCMなどの撮影がよく行われます。このホームページの一番下に「ロケ撮影のご案内」のバナーがありますので、ご関心の向きは、のぞいてみてください。