【2012年4月】のアーカイブ

パレスサイドビルから竹橋を渡ると国立近代美術館があります(写真は桜の季節にパレスサイドビル屋上から撮影)。東日本大震災後、所蔵作品展において、東北ゆかりの作家らの作品を展示する「東北を思う」シリーズを開催していて、現在はその最終回として56日まで1970年代以降の作品を展示中です(一般420円、大学生130円、高校生以下無料。)。昨年夏のシリーズ第1弾の中では、「天心と五浦(いづら)と日本美術院」と題した特別展示が行われました。日本美術院の主催者として日本近代美術の基礎を築いた岡倉天心と、彼が設計し、今回の震災の津波で流された茨城県北茨城市・五浦海岸の「六角堂」を紹介する展示でした。

美術館の工芸館で開かれている「越境する日本人――工芸家が夢みたアジア 1910s1945」も天心に関連ありです。大正から昭和初期にかけて大陸へと旅立った多くの工芸家とその作品を紹介する展示ですが、「アジアはひとつ」という天心の言葉に代表される日本の工芸家に流れていた「アジア主義的な思潮」を伝えるのが展示の狙いとか。急激な西洋化の荒波が押し寄せた明治という時代に、日本の伝統美術の優れた価値を認めた天心。彼が日本の近代美術に与えた影響の大きさが伺えます。716日まで。一般500円、大学生300円、高校生以下無料。ちなみに今年は国立近代美術館開館60周年で、誕生日は誰でも本館を含め無料です。

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 いまやパレスサイドビルの初夏の風物詩となった地下1階アーケード吹き抜け部分の鯉のぼり飾り。ビル内の飲食店、商店の有志で組織する名店会が実施しているものですが、鯉のぼり飾りも52日限りとなりました。

 展示されている鯉のぼりは以前にもご紹介しましたが、岐阜県郡上八幡に430年前から伝わる郡上本染めで染め上げた味わい深いものです。パレスサイドビルでの郡上本染めの鯉のぼり展示については制作した渡辺染物店のホームページ(http://www8.ocn.ne.jp/~gujozome/index1.html)にも紹介されています。

 ところで、名店会は鯉のぼり飾りの最終イベントとして5月1、2日(火、水)の両日午前11時半からビル地下1階の中央コンコースで紫色の花ショウブ各500本を訪れる人たちにプレゼントします。

 5月5日の端午の節句には菖蒲(ショウブ)がつきもので、この日は菖蒲の葉などをお風呂に入れた菖蒲湯に入って無病息災を願います。菖蒲湯に入れる菖蒲と今回プレゼントされる花ショウブとは全く違った違う種類なのだそうです。

菖蒲湯のショウブはサトイモ科で、根や葉は芳しい匂いがあり、薬草としても使われていました。花は茎元に付きますが、花ショウブのような美しさはなくほとんど目立ちません。一方、花ショウブは「いずれアヤメかカキツバタ」といわれるアヤメ科なのです。アヤメは乾いたところで育ちますが、花ショウブとカキツバタは水分の多いところや湿地帯に生えています。

漢字で菖蒲と書くとショウブともアヤメとも読み、葉っぱの形もよく似ていることからアヤメ、花ショウブ、ショウブは混同しがちですが、ビル名店会からプレゼントされるのは花ショウブなので、お風呂でなく、花瓶に入れて鑑賞してください。hanshoubu.png

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  パレスサイドビルから皇居のお堀沿いに徒歩7分、「パレスホテル東京」がいよいよ517日にグランドオープンします。20092月に閉館してから33か月、老舗ホテルが生まれ変わって、また都心に新名所が誕生します。

 新しいホテルは地上23階、地下4階、延べ床面積は62,000㎡(約18,700坪)です。客室は290室、すべて45㎡以上という豪華版です。「美しい国の、美しい一日がある。」をブランドコンセプトとして運営していくとホテル側は張り切っています。

 これまでのホテルは1961年の開業で、外国からの観光客はもちろんですが、丸の内、大手町というビジネス街に隣接していることもあって、企業トップの会合などにもよく使われていました。銀行やメーカーを素材にした経済小説でも、パレスホテルの料理店や客室がモデルと思われるケースも数多くありました。

 「パレスホテル東京」が緑豊かな皇居東御苑を背景に、どんな舞台になっていくのでしょうか。

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鈴懸の木

パレスサイドビル東側を走る白山通りの一ツ橋から神保町交差点にかけての歩道脇に植えられているスズカケノキがやっと若葉を広げ始めました。いつもなら今月上旬にはボール状に集まった黄緑色の花が咲くのですが、今年は花を見ることができるのはまだ先になりそうです。
 秋になるとゴルフボール大の実が多く垂れ下がりますが、その実が山伏の着る「篠懸(すずかけ)」についている房に似ていることからその名がついたといわれています。
 別名プラタナス。ボダイジュ、ニレ、トチノキ(マロニエ)、ポプラとともに世界5大並木樹に数えられているかと思えば、日本ではイチョウ、ヤナギとともに3大街路樹にもなっています。それだけ道路ではなじみの木になっているということでしょう。
 プラタナスというと「プラタナスの枯葉舞う 冬の道で~」(はしだのりひことシューベルツ『風』)とか「あなたの肩先に ひらひらこぼれてる プラタナスの枯葉~」(ザ・ランチャーズ『真冬の帰り道』)などと唄われたように寒い季節をイメージしてしまいそうです。
しかし、スズカケノキ(鈴懸の木)というと年配の方はよくご存じ、ハワイ出身の灰田勝彦が「友と語らん 鈴懸の径~」『鈴懸の径』と歌ったように戦前に作られた哀愁はあっても寒さはそれほど感じません。この曲はのちにジャズ風にアレンジされ、鈴木章治のクラリネット演奏でもおなじみになりました。
『鈴懸の径』は「通いなれたる 学校(まなびや)の街~」と続きます。歌の舞台は立教大学だそうですが、パレスサイドビル近くには共立女子学園など学校も多く、この地区の街路樹としてはぴったりではないでしょうか。
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先日、大震災で流失した茨城県北茨城市・五浦(いずら)海岸の「六角堂」再建の話を書きましたが、遂に完成しました。写真㊤は17日の完工式の時の1ショットです(毎日新聞水戸支局提供)。

毎日新聞茨城版などによると、管理者の茨 城大はまず、流失した残骸回収のため海底調査を実施。屋根の上に位置する宝珠(ほうじゅ)の一部や瓦を見つけましたが、柱など本体部分は発見できなかった ことから、「流失前に戻す」を断念し、代わりに創建当初の姿をよみがえらせることにしました(実は、1963年の大改修などで、姿はだいぶ変わっていたの です)。といっても、当時の図面や資料はほとんど残っていないため、残された昔の写真、地元住民の証言などを基に、再建を進めました。

完 成した六角堂は木造平屋で高さ約4.8メートル、床面積は約10平方メートル。こだわりは随所にみられます。9寸幅にふき替えられていた瓦は、創建時の8寸幅で復元するため、江戸時代から瓦を焼いている愛知県の瓦店に特注。窓ガラスは、天心が滞在先の米ボストンから送ったとみられる記録が見つかり、当時の製法によるガラスを英国から輸入し、外壁に塗られた赤い塗料「ベンガラ」は、岡山県の老舗が江戸時代から保存していた天然の物の寄贈を受けました。流失前は畳敷きだった建物内も板の間に戻し、中央に炉を再現しました。

六角堂は茨城大学五浦美術館研究所内にあり、28日からは一般公開され、日没後はライトアップされるそうです。入場料200円(中学生以下は無料)ですが、5月中は大人も無料で見学できます。

パレスサイドビルに本社を置く毎日新聞のニュースサイト「毎日jp」は、こうした各地域のニュースも掲載しています。トップページ最上部のメニューの中の「地域」をクリックすると47都道府県のニュースのラインアップが並び、読みたい県に進むと、最新ニュースのほか、「アーカイブ一覧」で直近3カ月の記事を読むことができます(写真㊦は茨城のページから)。



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  パレスサイドビルで働く皆さんが毎日お世話になっているのが東京メトロ東西線です。竹橋駅での乗り降りは、普通の勤務の方ならば週5回、一年で250回前後ということになります。

 東西線の駅ごとの平日乗降客トップはもちろんお隣「大手町」です。平成22年度の統計ですが274,618人です。②「高田馬場」184,754人③「日本橋」169,946人④「飯田橋」167,960人⑤「九段下」143,931人という順番になります。

 一方、少ない方から」並べると、①「落合」22,331人②「原木中山」23,023人③「神楽坂」38,460人④「妙典」45,774人⑤「南行徳」49,759人となります。

 そこで気になるのが、我が「竹橋」です。「竹橋」は少ない方から6番目の50,707人という統計結果になっています。乗降客の少ない駅は、乗り換え線のないところばかりということです。

 日曜・祝日の統計がないのが残念ですが、「竹橋」の順位はもう少し上に行くのではないかと思われます。東御苑や北の丸公園など皇居周辺を散策するシニア世代や外国人観光客が増えるためです。517日にパレスホテルが新装オープンします。パレスホテルから東御苑を通って平川門→竹橋駅などというコースを取る人も増えるでしょう。

 

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皇居東御苑の本丸から汐見坂へ抜ける途中の木々の下に、白い小さな花がいくつも咲いています。シャガという花です。花はせいぜい40センチくらいのところに咲いており、しゃがんで見るからシャガというわけでありませんが、よく見ると、白い中に青と黄色の斑が入ったかわいい花です。漢字では射干あるいは著莪とも書き、胡蝶花ともいうそうです。

原産は中国ですが、なぜか学名はアイリス・ジャポニカと、「日本の」という名がついています。種はできず、球根も作らず、根がはって増えるそうで、その昔、中国からは鉢植えか何かで土ごと運ばれ、それが増えたという説があります。日陰で育ち、繁殖は旺盛です。

13日に紹介したヤマブキの学名はケリア・ジャポニカとこれも「ジャポニカ」がついています。東御苑の木々を植えた人が意識していたどうかはわかりませんが、日本の真ん中にある皇居に「ジャポニカ」という学名がついた植物が育っているのは当然なのかもしれませんね。

シャガはパレスサイドビルのすぐ北側、住友商事竹橋ビルの植え込みでも咲いています。

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映画「天心」

来年は、日本近代美術の基礎を築いた岡倉天心=写真㊦=の生誕150周年、没後100年にあたります。この記念の年に公開しようと映画「天心」(公式サイト「http://eiga-tenshin.com/official/」)の制作が進んでいます。

事実上、東京美術学校(現東京芸術大学)を追われ、茨城県北茨城市の五浦(いずら)海岸で、若き日本画家・横山大観らを指導しながら晩年を過ごした天心。その「新しい美」を追求する苦闘の日々にスポットを当てる作品です。2010年秋に「実行委員会」(委員長・豊田稔北茨城市長)が発足、大震災で一時は実現が危ぶまれましたが、松村克弥監督らの「復興支援映画として茨城を盛り上げたい」との思いからプロジェクトは継続され、近くクランクイン予定。主題歌は北茨城市出身のミュージシャン石井竜也さんが担当します。YouTubeに予告編「http://www.youtube.com/watch?v=yB8RxTXQLLA&feature=player_embedded 」があり、PR用の缶バッジ=写真㊤、300円=も、石井さんの発案で作られています(今のところ常設販売は茨城県五浦天心記念美術館と水戸市、守谷市の各1カ所の県内3カ所だけ)。
 「ご当地映画」に限らず、地域おこしの一環として撮影誘致に自治体が熱心です。NHK朝ドラ「梅ちゃん先生」のロケも北茨城市の隣の高萩市で行われました。工場跡地に残る建物を利用、新たにバラックを建てて大田区の町工場街の焼跡を再現したそうです(「http://www.ibaraki-fc.jp/news/newslist3.php?post=529」参照)。
 竹橋のパレスサイドビルでもドラマやCMなどの撮影がよく行われます。このホームページの一番下に「ロケ撮影のご案内」のバナーがありますので、ご関心の向きは、のぞいてみてください。


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 江戸城は、江戸氏の始祖・江戸四郎重継が12世紀半ば、武蔵に進出して「江戸舘」を築いてから約850年の歴史を持ちます。江戸氏、太田氏、上杉氏、北条氏、徳川氏、そして現在の皇室と、その主を替えて、現在に至るまで生き続ける特異な城です。しかも、徳川時代の城は、信長の安土城、秀吉の大阪城などを上回るわが国最大の巨城だったのです。

 関東移封となった徳川家康が、築城を始めたのは、まだ一大名であった天正19(1591)年4月ですが、慶長8(1603)年に征夷大将軍となって江戸幕府を開くと、秀忠、家光と三代、約半世紀かけて、莫大な尽力と財力を投じて、巨大な城郭造りが進められました。寛永13(1636)年、城の内郭(政務の中心・将軍住居の本丸、二の丸、三の丸、西の丸、吹上、北の丸など)、外郭(丸の内、番町の武家地、神田・日本橋といった町地など、現在の千代田区全域がほぼ入る)が完成して、江戸城の範囲が確定しました。

 江戸城は武蔵野台地東端から江戸湾に向かって傾斜する地形を利用して作られた「平山城」で、家康入国前後の江戸の海岸線は、現在の田町、日比谷、霞が関、新橋あたりにあり、日比谷入江を挟んで、有楽町、京橋、日本橋にかけての一帯は、江戸前島などと呼ばれる海面すれすれ、海抜ゼロメートルの陸地だったのです。

 築城はこの日比谷入江、江戸前島を埋め立てて行われました。江戸城内郭の地盤の地形区分を見ると、北の丸から本丸におよぶ台地と、吹上から西の丸に至る台地の二つで構成されています。本丸の台地は本来標高10m程度でしたが、最大10mの盛土に覆われ、さらに二の丸、三の丸も盛土され、本丸と吹上の間にある乾濠は、千鳥が淵から延びる広い谷を埋められて作られたのです。

 本丸には天守台が現在も遺されていますが、明暦3(1657)年の大火で焼失するまで、台座を含めて高さ59mの壮大で美しい「寛永度天守」が建っていました。この木造建築の限界に挑んだ天守の再建運動が、認定NPO法人・江戸城再建を目指す会(HP:NPO江戸城再建)で進められています。このCG画のような天守が、パレスサイドビルの眼前に姿を現すことを想像するだけでも心が躍るに違いありません。

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パレスサイドビル地下エスカレーター口の左右の壁から突き出ていた計6基のグローブ電球照明がなくなりました。

このグローブ電球は直径40センチの球形のガラスカバーに覆われ、太さ5センチの鉄パイプの先に取り付けられていました。鉄パイプは壁の奥までしっかり入り安全性にはまったく問題はなく、昭和41年の開館以来エスカレーターや階段を行き来する人たちを照らしてきました。(写真下、グローブ電球点灯時)

garasudama1-2.jpg昨年の東日本大震災以来、点灯してなくても他の照明やすぐわきにある大きな広告の電飾看板で十分明るさが保てるということで、この1年間は消灯したままになっていたものです。

 

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 先日の雨で東京の桜は散ってしまったかと思われましたが、今年の桜はしぶといというか、雨にも負けずまだまだ咲き誇っており、この週末も十分花見はできそうです。東京・竹橋のパレスサイドビルすぐ南の皇居・東御苑でも桜はあまり散っておらず、訪れる人の目を楽しませそうです。こんなに遅くまで桜の花を愛でることができるのは珍しいですね。

 皇居東御苑には桜だけでなく今は多くの花が咲いています。白鳥濠のわきにはヤマブキが鮮やかな黄色い花をつけ、ひときわ目立った存在になっています。

 雨、江戸城(皇居)、ヤマブキとくれば当然に思い起こされるのが太田道灌の山吹伝説でしょう。

 《鷹狩りに出かけた太田道灌がにわか雨にあって、みすぼらしい家にかけこみました。道灌が「急な雨にあってしまったので蓑を貸してもらえないか」と声をかけたところ、少女が出てきて山吹の花一輪を黙って差し出しました。道灌は「花が欲しいのではない」と怒り、雨の中を帰って行きました。

その夜、道灌がこのことを家臣に語ると、家臣は「後拾遺集に『七重八重花は咲けども山吹の(実)(蓑)ひとつだになきぞかなしき』という歌があります。娘は蓑がひとつもないほど貧しいということを山吹に例えたのでしょう」と話ました。

驚いた道灌は己の不明を恥じ、この日を境に歌道に精進するようになった》――という話ですね。少女が八重咲のヤマブキは実がならないということと蓑をかけてヤマブキの花で表現したのはさすがです。季節的にはちょうどこの時期でしょうが、少女がいたところについては、埼玉県・越生、豊島区・高田、荒川区・町屋、横浜市・六浦と諸説あり、それぞれが"山吹の里"となっているようです。

いずれにしても、東御苑のヤマブキはもう少し楽しめそうですが、今日、金曜日と月曜日は休苑・閉鎖です。いつの日でも楽しめるようにしてもらえれば、と思いますが......。

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  東京・日本橋のど真ん中に「日本国道路元標」が設置されています。橋の中央部、車が行き交うセンターラインのところで、とても怖くて写真など撮れません。

 橋のたもと、日本橋三越側の小公園にある「日本国道路元標」はいわば記念碑的な存在です。日本橋は江戸五街道の起点としての意味があり、ここからそれぞれの国に旅立ったり、ここを目指して江戸に上がってきたりしたものでした。

 日本橋はいま、国道1号線(~大阪市)、4号線(~青森市)、6号線(~仙台市)、14号線(~千葉市)、15号線(~横浜市)、17号線(~新潟市)、20号線(~長野県塩尻市)の7国道の起点です。まさに「すべての道は日本橋から...」といっても過言ではないでしょRITEI.jpgう。

 「日本国道路元標」の左右に里程表の石碑があります。「鹿児島まで1469㌔」と表記されています。日本列島の長さを感じさせられます。

 小泉内閣時代に検討された日本橋の上の首都高速道路を地下化する話が最近になって再燃し、国土交通省で有識者による検討会議が今月になって開かれました。どういう結論になるか、財政難のこの時代、ちょっと現実味はありませんが、なにかと話題になる「お江戸日本橋」です。

 パレスサイドビルから歩いていけば25分、竹橋から日本橋経由で銀座線三越前で下車すれば、すぐです。

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 東日本大震災で茨城県も大きな被害を受けた、と先日書きましたが、東北3県に比 べ、注目度が低いのが県関係者の悩みです。特に文化財。随分やられました。茨城県のホームページによると、震災による国指定等文化財の全国の物的被害 744件のうち茨城が182件(今年31日現在)と4分の1を占め、最も多いそうです。水戸市にある国指定特別史跡・重要文化財「旧弘道館」の漆くい壁 落下や国指定史跡「偕楽園」の地割れ多発などは知られますが、県北・北茨城市の五浦(いずら)海岸にあった「六角堂」が土台だけ残して丸ごと流されたのは 県民にショックでした。
 六角堂は日本近代美術の基礎を築いた岡倉天心が設計して明治381905)年に建てられた赤い六角形の堂。東京美術学 校(現東京芸術大学)校長の職を辞した後、日本美術院を創設した天心は、大小の入江と松林が美しい景勝地・五浦に弟子の横山大観、下村観山らを呼び寄せ、 日本画の近代化を目指し美術活動を展開しました。彼らは六角堂で太平洋に上る陽を眺め、思索にふけったのでしょう。以前、近くのホテルに泊まり、入江越し に望んだ崖の上の優美な姿が忘れられません。
 六角堂を保有・管理していた茨城大学が「復興基金」を設けたところ、短期間に約3800万円が集 まったとのこと(写真は募金を呼びかけるチラシ)。昨年11月着工、今月17日にいよいよ完成式を迎えます。創建当時の姿で復元しようと、瓦は愛知県、ガ ラスは英国からと、当時の製法で造ることができる所から取り寄せたといいます。震災からの復興目指して頑張る茨城の象徴となるでしょう。
 パレスサイドビルがある都心から五浦海岸までは、上野へ出てJR常磐線特急「スーパーひたち号」で約1時間50分、大津港駅を降りて車で約10分程度。近くに茨城県天心記念五浦美術館もあります。

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  隅田川の満開の桜とともにスカイツリー(634㍍)ばかりが注目を集めている昨今ですが、「負けちゃいられねぇ」と東京タワー(333㍍)もがんばっています。というのもスカイツリーを眺められる名所として、入場者が急増しているのです。背の高さでは弟分のスカイツリーに差をつけられましたが、兄貴の貫録はまだまだ衰えてはいません。

 タワーの真下のソメイヨシノも満開で、訪れる観光客の目を楽しませています。

いま地上310㍍のところに足場を組み、最上部の心棒を交換する工事が本格化しています。工事そのものは東日本大震災前から決まっていて、地上波から地上デジタル放送への移行に伴うものです。震災で変形した心棒をまず切断して、新しい心棒に取り換えていくのです。交換される心棒の長さは24㍍。工事完成は2014年秋とか。

来年の桜の季節は心棒部分だけ低い東京タワーだということになります。東京タワーもスカイツリーもパレスサイドビルの屋上からよく見えます。

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8日の日曜日はちょっと肌寒かったものの桜は満開で絶好の花見日和でした。都内の桜の名所はどこも花見客で大混雑。昨年は東日本大震災で自粛した人たちが多かったようですが、今年は満を持しての花見で、どのグループも大いに盛り上がっていました。

千代田区では「千代田さくら祭り」の最終日で、靖国神社、千鳥ヶ淵、北の丸公園、皇居東御苑など名高い花見スポットには多くの人たちが集まり、広場や空き地でそれぞれのグループが青空宴会を繰り広げたり、ビニールシートの上でのんびり横になりながら桜鑑賞をしていました。

千代田区は前日の7日(土)と、この日に神保町、九段、竹橋方面にも無料シャトルバス「さくら祭り号」を走らせました。約15分間隔での運行予定でしたが、8日は近くの日本武道館でマンモス大学の入学式が行われたこともあって、ルート上の道路では渋滞が起きて、遅れ気味。それでも超人気で、多くのバスが満員という状態でした。今年初めて出来たパレスサイドビル前の「竹橋hanami2.jpg毎日新聞社前」という停留所では多くの花見客が列を作り、乗り残しの人が出るほどでした。また、パレスサイドビルではこの日は特別開館。レストラン、カフェ、コンビニなど多くの店がオープンし、花見がてらの人たちが利用していました。

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 パレスサイドビル周辺の皇居東御苑、北の丸公園、千鳥が淵、靖国神社などでソメイヨシノが春を待ちかねたように咲きそろっています。6日は少し寒さが戻ってきて、3月下旬並みの気温だそうです。週末の7日、8日も晴天が続き、かなりの人出が予想されます。

 北の丸公園ではソメイヨシノとは別に、紅枝垂の枝に、文字通り紅色の五弁の花を咲かせています。紅枝垂は野生種のエドヒガンが枝垂れ、その中から花色の濃い個体が選抜されてきた品種だそうです。古木、名木が多く、樹齢は千年を超えることもあるそうです。東京では3月下旬から咲き始めています。

 有名な紅枝垂としては原発被害に苦しむ福島県郡山市の三春滝桜や、本宮市の日輪寺境内のものがあります。

 皇居周辺、いわゆるパレスサイドは花々が咲きそろい、春欄漫。北の丸公園の武道館では大学の入学式が連日のように行われており、東京メトロの九段下駅、竹橋駅の乗降客が急増しています。8日は日曜日ですが、パレスサイドビルは特別開館しています。ランチやティータイムに1階や地下1階の商店街をご利用いただけます。

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パレスサイドビル周辺の桜も爆弾低気圧一過、一気に見ごろを迎えた感があります。この界隈を含め千代田区内は8日まで、「千代田さくらまつり」の真っ最中。これに合わせて、神保町の古本屋街では今年も68日の3日間、恒例の「さくらみちフェスティバル」を開き、多くの古書店が靖国通りを中心にワゴンセールを行います。きっと楽しみにしている方も多いでしょうね。

今年は初の試みとして、もっとすごいイベントをやるそうです。同じ68日、千代田区役所1階区民ホールで催される「千代田のさくらブックフェア」です。主催の神田古書店連盟が「古書の世界の奥深さ、神保町の底力を感じ取っていただけると思います」とPRするように、特価販売の靖国通りとは異なる貴重な古書籍類がズラリ。どんなお宝かは、主催者サイトに図録(http://jimbou.info/news/sakura2012_catalog.pdf)が掲載されています。ざっと見ると、夏目漱石「吾輩ハ猫デアル」(大倉書店・服部書店初版・明治383揃、315万円)=写真㊤、チャールズ・ダーウィン「種の起源」(1959年初版、600万円)=写真㊦=をはじめ、「絵本江戸土産」(広重、二代広重画)10冊(120万円)、アンディ・ウォーホルのお馴染みのマリリン・モンローのシルク画(63000円)、黒沢明監督「羅生門」(189000円)など映画のポスターといった書物以外のものも並びます。眺めるだけでも楽しそうというか、ため息が出るというか...。

会場はパレスサイドビルから歩いて5分。78日は無料シャトルバスも一帯を走り、普段は日曜休みのパレスサイドビルも8日は特別に開館します。