少し春が見えてきたかと思うと、また冬に逆戻りしたような寒い日が続いています。「例年だと......」という言葉も、もう耳にタコができるほど聞かされましたが、やはり使いたくなくなります。
東京・竹橋のパレスサイドビル周辺では一番早く私たちの目を楽しませてくれている丸紅のビルに植えられているカワヅザクラは、例年だと今頃は見ごろに近いはずなのですが、今年はやっと花をつけたという状態です。淡い紅色の花びらが開いているのはまだ五輪ほど。紅色のつぼみは膨らんできていますが、満開までにはもう少し時間がかかりそうです。
カワヅ桜の開花が遅いのは名前の由来にもなり、2月5日から「河津桜祭り」を催している静岡県の河津町でも同じで、28日現在、原木がやっと三分咲き、その他の地区で一~三分咲き程度だそうです。あまりの遅れで祭りは3月10日までの予定だったのが、18日(土)まで期間延長することになったそうです。主催者も何とか観光客を呼ぼうと、春の遅れに四苦八苦しているようで最終日には甘酒の無料サービスも予定しているとか。
でも、冬がこれまで以上に寒く、長くなったということは、逆に春は「北国の春」のようにいろんな花が短期間に一斉に咲き誇るのではないかと、楽しみが膨らんできます。