東京・竹橋のパレスサイドビルから5分、大手町の「将門塚」PART3です。
10世紀の武将、平将門公をおまつりしている塚にまつわる「伝説」「言い伝え」は尽きません。前にも書きましたが、オフィス街の真ん中で、ここだけ、ちょっと寒々とした雰囲気なんですが、碑の周りにいくつものカエルちゃんの置物があって、これだけは思わず微笑んでしまい、ちょっとほっとした気分になります。なぜカエル? 赴任や出張の前のビジネスマンらが「無事にカエル」にあやかりお参りにくるといわれます。むろん、その話の大モトは、前にも書いたように、朝敵として討たれ、京の都にさらされた将門公の首が天空に舞い上がって関東に帰り、ここに落ちたという伝説です。変じて、誘拐されても無事帰れるというご利益が、かのWikipediaにも書かれています。これは、塚の隣りの三井物産のマニラ支店長が誘拐された事件(1986年発生、87年無事解放)からの連想でしょうか。ちなみに、このカエルの置物、私が確認できただけで5、6体ありました(1体の置物に何匹もいるのもあり、数え方は難しいです)。何年か前の写真と比べ、碑の右側に小さなものが少なくとも2体、増えていました。もっとも、塚の「保存会」や、将門公を神様としてまつっている神田明神が設置したわけではなく、「帰ってきたい」と願うビジネスマンが思いを込めて奉納したようで、あるブログには「地方支社に飛ばされ、本社に返り咲いた誰かが無断で置いた物らしい」との記述もありました。「お願い」するだけでご利益があるか、しかるべく"投資"(奉納)しないとご利益は期待できないか。カエルちゃんを眺めながら、ちょっと考えちゃいました。